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タクシー運転手 体験談

こんなに稼げるなんて!

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緊張と失敗

僕は一流とまではいかないけど、少しは世間に名の知れた大学を出て、タクシードライバーになった。確かに車の運転は好きではあったけど、好きなことを必ず仕事にしたいという強い意志があったわけではなく、正直言うと、タクシードライバーの仕事にちょっと興味があって、タクシー会社に就職しただけだ。
普通運転免許は学生時代に取得していて、入社してから第二種運転免許を取ったり、研修を受けてタクシードライバーの仕事を覚えた。研修の担当者は周囲から「鬼教官」と呼ばれているような人で、僕も最初のうちはただただ緊張し、失敗ばかりして、その分、怒られてばかりだった。だが、どんな仕事でも新人なんてそんなもんだろうと思ってたから、それでタクシードライバーの仕事がイヤになるってこともなかった。

一人前らしく

いよいよタクシードライバーとしてデビューすると、やはり最初のころは緊張して失敗の連続だった。お客様が「〇〇まで」と目的地を伝えてくれるんだけど、しっかり覚えていたはずの地理が頭から吹っ飛び、一瞬、頭の中が真っ白になるんだよね。
そこでパニクってしまうとダメなので、とにかく低姿勢で「まだ新人なので道を教えていただけますでしょうか」とお願いする。これでイラっとするお客様も多いけど、新人であることに違いないので、もうひたすら低姿勢。
そんな風にお客様に怒られながら地理を覚え、何とか一人前らしきタクシードライバーになっていった。そうなると、いろいろなお客様がいると分かってきて、その対応を工夫することが何か楽しくもなってきた。接客が良かったりすると、チップまでもらえるので、それもやりがいになった。

あまり変わらない?

タクシードライバーになった切っ掛けは「何となく」だったけど、もしかしたら天職なのかなと思い始めた。そして給料日、明細を見ると、入社前に言われていた金額よりもずっと多い金額が書かれていた。
さて、社会人になって数か月経ったころ、久しぶりに大学時代の仲間で集まることになった。皆、それぞれ一流とも言える商社や結構メジャーなメーカーに入社したり、公務員になったりしている。僕が「タクシードライバーに、俺はなる!」と宣言したら、驚いたような顔をしていた連中だ。さぞや毎日充実し、しかもたくさん稼いでいると思った。
だが、話を聞くと、研修の大変さや新人としての失敗談は、あまり僕と変わらないような感じだった。給料も、どこもこのところ伸び悩んでいるようで、僕のほうがたくさん稼ぐ月もあるくらいだった。
一番驚いたのは、皆あまり仕事が楽しくないような感じだったことだ。

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