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トラックドライバー 体験談

トラックドライバーこそ天職

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職業で差別しちゃいけないけど

「職業に貴賎なし」って、確か小学校で教わった気がする。ようするに、その人がどんな職業に就いているかで、その人を差別しちゃいけないという意味だった、と思う。政治家も農家も、どちらが偉いとか、偉くないとかではなく、人間性で判断しなきゃいけないってことだと、俺は認識している。ウソをついて人をだます人は最低だし、人を助けて純朴に生きる人は尊敬されるべきだ。
話が脱線してしまった。俺は30代だけど、6年ほどトラックドライバーとして働いている。嫁さんもいれば、子どももいる。これがかわいいのなんのって。…また脱線だ。
「職業に貴賎なし」なんて考えたのは、子どもの寝顔を見てて、ふと「俺はこの子に尊敬される父親になれるのか」と思ったからだ。
高校時代の友達に、学校教師になったヤツがいる。俺からすれば、たとえ相手が子どもでも、大勢の前で何十分も話すなんてことは、考えただけで冷や汗が出る。1対1で話すならもちろん何とも思わないが、10人、20人とまとまった数が目の前にいれば、緊張して頭が真っ白になるに違いない。

他人から見たら大変だけど

学校教師に比べると、俺はなんて楽な仕事をしているんだろう、と思った。だって、それだけじゃないけど、ひと言で言うと「トラックを運転してるだけでお金をもらっている」わけだから。
しかし、その高校時代の友達と先日偶然再会した。ヤツは俺の今の職業を聞くと「俺にはできない」と言った。たった1人で、安全運転に注意して神経を集中させ、なおかつ時間に遅れないよう、それも制限速度を気にしつつ、何時間も運転し続けるなんて耐えられないという。そいつは運転自体が苦手で、人前で話すという仕事のほうが楽なんだそうだ。まあ、そんなヤツもいるよね。
なるほど、職業には貴賎はないのかもしれない。ただ、向いているかどうかだ。俺にはトラックドライバーが向いていた。もちろん会社員としての責任はあるが、運転席では俺1人の責任で何でもやる。その責任は重いが、1人なので気ままだ。これが大きい。
社会で生きる上は、責任を負わない仕事なんてない。仕事なのでつらいこともたくさんある。しかし、気ままにできる仕事は限られるだろう。
トラックドライバーは「過酷な仕事」とよく言われる。確かに大変な仕事だけど、過酷かどうかはどこに価値観を置くかで変わるんじゃないかな。

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