いい加減な仕事
ケイパー映画というものがある。主人公が強盗や泥棒の映画のことだ。
そんなケイパー映画の1つが「ミニミニ大作戦」。1969年に作られた、イギリスとアメリカの資本が入った映画で、原題は「イタリア人の仕事」。イギリス人の強盗団がイタリアに行って大きな仕事をするって話なので「イタリア人の仕事」と言うのかと思ったら、「いい加減な仕事」の隠語みたいなものらしい。
ちなみに邦題の「ミニミニ大作戦」というのは、その仕事でミニクーパーが大活躍するから付けられたのではないかと思う。
トラックが活躍するケイパー映画って何かないかと思い出してみたけど、なかなか思い出せなかったので、とにかく車がわんさか出てきて活躍する映画ってことで紹介する。
とこしえに
「仕事」ではミニバンも活躍するし、ラストで重要な役割を務めるのは大型バスで、そのバスも客席を取っ払ってトラックみたいに使っているから、まあ良しとしてほしい。
ミニはご存じの通り、車体が小さいので、体が大きい欧米人が乗ると、やけに窮屈に見える。同時代のアメリカ映画に登場する、横に4人乗っても全然余裕のあるようなアメ車とはエライ違い。そんなところも見もの。アメリカの資本も入っているものの、内容はとこしえにヨーロッパ映画なのだ。
音楽はシカゴ出身のクインシー・ジョーンズなんだけど、ちゃんとヨーロッパ映画らしい、おしゃれなサウンドになっている。
ちなみに2003年にアメリカ、フランス、イギリスの合作でリメイクされています。