運転していていちばん危険なのはシフトチェンジの時
ときどき、サービスエリアでコーヒー飲んで休憩していて、他社の運送会社のトラックドライバーなんかと世間話をしたりしてると、案外、長年この仕事やってるよと言う人でも運転操作をちゃんとやってない人がいる。
そういう人は他の業種からの転職組に多かったりする。反対に若手はおうちゃくいから適当にやってたりするかなと思えば、そうでもなかったりするからちょっと意外だ。
俺が最近、気にしてるのはシフトチェンジのこと。トラックの安全講習では「発進して20m以内で4速にまでもってくのが正しい」と教わった。以来、自分ではカラダに覚えこませるようにしてるから、もうすっかり反射動作の域だ。
しかし、この間会った人は、2速のまんま15mも引っ張ると言うからおそれいる。まあどうせ会社の車なんだからと、燃費もエコ運転もあまり気にしてないそうだ。まあ、根はいい人だし、交通ルールはちゃんと守る人のようなんだけどね。ちょーっと残念だね。
タイヤ1転がりで3速、車長1車分で4速までが目安
まあ、その人とはよく会うし、せっかくだからとシフトチェンジのお作法を教えてあげた。そうしたら後日、「いやあ、アレいいね。長年の習慣を直すのにちょっとかかったけど、あれはスマートだね!」と、モーニングコーヒーをおごってもらっちゃった。
で、俺が教えてあげたのが、次のようなコツ。偉そうに言ってるけど、こんなのは講習でも習うからみんな聞いてるはずなんだけどなあ。
まず2速で発進。動き出したらタイヤが1回転するあたりで3速に。このタイミングは呼吸で覚える。それから4速に上げるんだけど、これは車長の1車両分の距離で。大型のトラックだと13mくらい。へー、そんなもんかねと意外に思うかもしれないが、発進して20m以内でちゃんと4速にしているので、これが正しいやり方。
案外、これを知らずに、のんびりシフトアップしてる人は多い。けど、2速、3速、4速とシフトアップする時、つまりシフトレバーを操作してる時はホラ、危険な片手運転状態なんだからね。シフトアップ動作中に前の車が急ブレーキ!となったら、どうよ。まず事故るんじゃない?
そのリスクを最小限に抑えるためにもすばやくシフトチェンジして、スグに通常の運転に集中できるということは大きいんじゃないだろうか。それにコレを体感して体の反射動作にしみ込ませれば、燃費もよくなる。結果的にエコにもなると言うわけ。