幸せって
そろそろ学歴を重視するのはやめよう。
確かに昭和の時代は、試験で高得点を取り、一流とされる大学に入り、一流と言われる企業に就職することを、ほとんどの人が目指した。まるで、一流企業に入れば人生の幸福が約束されるような錯覚を抱いていた。まさに「サラリーマンが一番気楽な職業」に見えていた。
しかし、そんな幻はとっくに消えたはずだ。一流企業に入ったからと言って「幸せな人生」が待っているとは限らない。
そもそも「幸せって何だ?」ということも分からず、「幸せな人生が待っているかもしれない一流企業」を目指しても仕方ないだろう。まずは自分の「幸せ」について考えなきゃ。
皆一律に一流企業を目指した、親たち世代の「幸せ」じゃなくて、大事なのは自分の「幸せ」だ。
成功を手に
いわゆる「社会的成功」にしたって、大学を出たら必ず手に入れられるわけじゃない。中卒、高卒でも十分「社会的成功」を手に入れている人はいる。一方、大卒でも、その日の食費にも事欠く暮らしをしている人だっている。
もう何が何やらだ。
トラックドライバーのように「学歴不問」と、分かりやすく打ち出している職業でも、社会的成功や人生の幸福を手に入れられる可能性は十二分にあるわけだ。
もちろん、どうしても大学で研究したいテーマがあるなら、それはまた別の話。その研究が1文にもならない、人類の発展にも1ミリも貢献しない研究であっても、とても大きな充実感を得られるかもしれない。そういうことなら大学へ行こう。一流大学でなくても構わない。
1文にもならないし、人類の発展には貢献しないかもしれないが、幸福だと感じることはできるかもしれないから。