楽そう
まず最初にミもフタもなく言ってしまうと、世の中に「楽な仕事」はありません。
あるとしたら「楽そうに見える仕事」です。サッカーが好きな人も、そのサッカーで上達しようと思うと、楽していては無理でしょう。似たようなものです。
ただ、トラックドライバーの仕事には、確かに「楽な面」があるのも事実です。
同時に、トラックドライバーは人手不足が続いていて、その理由が「過酷そうだから」でもあるので、トラックドライバーの人手を増やそうとしている人たちが盛んにその「楽な面」を言いふらしているフシがあります。
その「楽な面」を信じて、それだけを頼ってトラックドライバーになると「楽じゃない現実」にぶつかり、「楽じゃないじゃん」と失望し、離職してしまう、なんてこともあるかもしれません。
他人の意見は当てにならない
ちなみに高卒者が就職後3年以内に離職する率は2014年では、全産業で40.8%だったもののトラックドライバーを含む輸送業に郵便業を合わせて35.6%で、全産業より「ちょい低かった」ようです。
つまり、「楽だって聞いてたのに楽じゃないじゃん」って理由で、トラックドライバーの人手不足が続いているということでもなさそうです。
ですから、運送会社はこれからも大いにトラックドライバーの「楽な面」を強調し、広めていきましょう。
また、若い人は、どうせ世の中に「楽な仕事」はないので、「楽かどうか」で仕事を選ぶのはやめましょう。
ただし、どの仕事でも「過酷な会社」と「そう過酷でもない会社」があります。これは「自分に合うかどうか」なので、あまり他人の意見は当てになりません。もちろん、法令無視のブラック企業はやめたほうが良いですが、そうでもなければ、やはり人それぞれですから。