過酷だけど魅力も
トラック運転手は若いなり手が激減し、人手不足が続いています。
どうして若いなり手が激減しているのかと言うと、トラック運転手の仕事は過酷なので、根性のない今の若いヤツは避けたがっている、なんて単純な理由ではないようです。
とは言え、トラック運転手の仕事が過酷と言われがちなのにも根拠はあります。
とにかく長時間勤務であることが多いです。人間の1日の労働時間は8時間だと大昔に決められたはずなのに、トラック運転手は残業が多く、13時間くらいになりがちです。
もちろん、休憩を取ることはできるのですが、刻々と変わる道路状況に左右されるのがトラック運転手なので、休憩時間や食事の時間が不規則になりがちです。
それでもトラック運転手の仕事が魅力だと言えるのは、それだけ過酷だと給与が良く、また、仕事は基本的に1人でするので人間関係によるストレスが少なく、その上、仕事が長距離輸送なら全国各地に行けるからです。
ストレスの塊
芸能人は人気職業です。特に今はお笑い芸人は花形の職業と言っても良いでしょう。
しかし、お笑い芸人としてその芸だけで食べていけているのはほんの1部で、大半のお笑い芸人はアルバイトしながらなんとか食いつないでいる状態です。
そのため、ほとんどのお笑い芸人が「いつか自分も売れっ子芸人になりたい」と夢見ます。
さて、いざ売れるとどうでしょう。朝から晩まで仕事に追われ、それこそ長時間勤務の毎日で、家には寝に帰るだけです。休日なんてありません。
それだけ仕事があれば収入もガッポガッポですが、休日もろくな休憩もないので、お金はあってもそれを使って楽しむことはできません。少ない休憩や休日も、新しいネタを考えたり、気の利いたコメントを言うための情報収集で終わってしまいます。
全国各地には行けるかもしれませんが、ただ行くだけです。おまけに人間関係でしくじると、あっと言う間に仕事を失いますから、人間関係によるストレスの塊です。
人気者にはなりますが、その分、常に世間の目も気にしなければいけません。ほんのちょっとの失言で、業界から抹殺されます。
なぜ、トラック運転手は若いなり手が激減したのでしょう？