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タクシー運転手 体験談

七つの赤く染められた蘭

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忘れ物注意

タクシー車内に忘れ物をしてしまった、という人もいるでしょう。
タクシー会社では、基本的に一時、忘れ物を保管し、その後、管轄の警察署に届け出ます。
忘れ物をしたら、まずはタクシー会社に問い合わせましょう。運転手の名前を覚えておくと、とても便利です。
また、こんなときのためにも、精算時の領収書はできれば取っておきたいものです。
もしタクシー会社を覚えてなくて、領収書が無くても、利用した地域のタクシー協会に問い合わせてみると、タクシー会社が判明するかもしれません。
それから警察署や交番にも連絡してみましょう。もしかしたら、忘れ物を拾った誰かが警察に届けているかもしれません。
ちなみに、タクシー会社が忘れ物を保管する場合、食品などの生ものは1日経っても落とし主が現れない場合、廃棄されることがあります。注意しましょう。

しっとり艶っぽく

忘れ物をしたお客さんも困りまくっているはずですが、それを見つけたタクシー運転手のほうも困ってしまうのが、やはり生ものの忘れ物です。
生花なんかも生ものということになりますかねえ。
送別会だの誕生会の主役になった人が、その会で花束をもらったはいいけど、アルコールも結構飲んでしまって、終電を逃してタクシーに乗り、つい忘れ物をしてしまう、なんてことはよくあります。
もっとも、生花は大きくて目立つ上に香りもあって、たいていは運転手だって気付きます。
とは言え、タクシー運転手も人間なのでミスをしますし、ましてやタクシー運転手になりたての新人時代なら、緊張もあって「うっかり」をしてしまいます。
そういう僕自身が、若いころ、繁華街で乗せた女性のお客さんが、車内に赤い蘭の花を残していった、ということがあります。緊張しまくっていた割りに、そのお客さんが妙に艶っぽい女性だったことを、今でも覚えています。水商売の女性だったのかもしれません。
その蘭の赤い色が、僕の気持ちまで染め上げていったような、不思議な夜でした。

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