自信満々
俺はトラックドライバーだ。
学校を卒業すると同時にトラックドライバーを志し、そのままトラックドライバーになった。誰から誘われたわけでもないし、誰から強制されたわけでもない。
俺はトラックドライバーの仕事が俺の天職だと信じている。俺は今の会社が好きだし、トラックドライバーの仕事も好きだ。
そんなわけだから、俺がいつも運転するトラックは、俺の「誇り」でもある。毎日のように俺は人生をこのトラックに捧げている。トラックの運転席では俺は謙虚になれるし、同時に自信満々にもなれる。
俺は時々、俺の人生はこのトラックに導かれているのではないかと思ってしまう。
生きる知恵
トラックドライバーの仕事にはキツイこともある。俺も仕事をツライと感じることは多い。
しかし、そんな仕事も楽しんでやっているし、充実感は大きい。
俺にとってトラックは「人生を生きる知恵」であり「人生の救い」なのかもしれない。
だからと言って、俺はトラックドライバーという仕事を人に勧めたりはしない。もちろん、強制することもない。俺には子どももいるが、子どもに「トラックドライバーになれ」なんて、言ったことはない。
俺がそうだったように、生き方は人から強制されるものじゃない。
ただ、俺がそうだったように、仕事は人を救うもののはずだ。決して、こういう仕事をしないとバチが当たると脅かすものではない。