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トラックドライバー 体験談

冬の猿

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免許を捨てろ

トラックドライバーにとって、何よりも大事なのは荷の安全でも、時間厳守の荷の配送でもない。
いや、それらも大事だが、一番守らなければいけないのは安全運転だ。交通事故も些細なものなら時間やお金を取られるだけで済むが、最悪な場合は人命に関わる。
安全運転を守るため、スマホをいじりながらハンドルを握ったり、多少気にさわる車が近くにいたらかといって危険運転してしまうようでは、トラックドライバーを続けるべきじゃない。ましてや、飲酒運転するようなら即刻、運転免許を破って捨てたほうが良い。
昔の安全運転の標語「飲むなら乗るな、乗るなら飲むな」はまさに言い得て妙だ。

禁酒

俺はトラックドライバーだが、仕事の前日は絶対に酒を飲まない。出勤する何時間前から飲まないとかではなく、前日丸1日飲まない。
となると、俺は基本的に土曜と日曜が休日だから、酒を飲むのは金曜の仕事が終わってからと土曜だけだ。
俺は酒好きで、トラックドライバーになる前は毎日、必ず仕事が終わると酒を飲んでいたので、正直言って酒を飲めない日曜から木曜まではとても辛い。しかし、一度、禁を破って深酒してそのまま翌朝、出勤したら、朝の点呼でアルコールが検知され、出社停止をくらったことがある。俺もまだ若かったころだが、そのとき、妻に二度と仕事前には飲まないと誓った。

日本一の酒

ずっと誓いを守っている。
妻がそんな俺を見て「夕食にビールを1杯くらい飲むなら良いんじゃない」と言ってくれた。だが、俺は飲まなかった。酒は好きだがアル中じゃない。
そうやって普段は酒を口にしないだけに、飲める日の酒はとてもうまい。もしかしたら「日本一うまい酒を飲んでいるのは俺かもしれない」と思えるほどだ。
だからとことん飲む。翌日は休みだから遠慮はしない。
そして気持ち良く酔う。飲んで陽気に騒ぐ。歌って踊る。

休みが明けて月曜日になると、いつもと変わらぬ日常が始まる。

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