心地良く過ごすために
長距離トラックのドライバーは、一度仕事に出ると2~3日、長いと1週間近く家には帰れない。
朝出て夜に戻れないほどの長距離に行くので、当り前だ。
しかし、それではホテルにでも泊まるのか。いや、ほとんどの場合、車中泊だ。深夜までなるべく距離を稼ぐためにトラックを走らせ、ドライバーの都合で睡眠を取るのだが、そうそう都合よくホテルは見つかったりしない。そしてホテルを探す時間がもったいない。すぐ車内で眠ったほうが、その分眠れる。第一、宿泊代が出ない。
そんなわけで、大型トラックなどは運転席の上や後ろに仮眠室が付いていたりする。そしてトラックドライバーの常として、その仮眠室をなるべく心地良いスペースになるようカスタマイズする。テレビなんかも持ち込む。
無宿なんて言うと、江戸時代に戸籍から名前を外された人みたいだが、長距離のトラックドライバーはホテルなど、泊まる宿を持たない無宿なのだ。響きがちょっとカッコいいでしょ。
人手不足を何とかするために
近年、トラックドライバーの人手不足を何とかするため、トラックドライバーの労働環境の改善が進められている。荷待ち時間を減らそうとか、そういう取り組みだ。
同時に自動運転システムの開発なんかも進められているが、人手が無くても何とかできるようにする開発にかけるお金があるなら、トラックドライバーの収入をもっと増やせばイイんじゃないだろうか。
それと、長距離ドライバーも車中泊じゃなくて、ちゃんとふかふかのベッドで眠れる、ホテルで宿泊できるような料金設定、スケジュール設定を実現してくれりゃ、トラックドライバーのなり手も少しは増えるんじゃなかろうか。