チャッチャと食事
トラック運転手は刻々と変化する道路状況に対応しながら、決められた時間に荷を届けなければならない。
そのため、いつもダイヤ通りに運行する鉄道とは違い、その場その場でトラック運転手がルートを判断していかなければならない。毎日決まった時間に食事なんかできないのである。
ときには、短い時間でチャッチャと食事しなければいけない。と言うか、そういうことが多い。
そりゃ時間に余裕があれば、行きつけのラーメン店に行ったり、おいしいと評判のトンカツ店に行くが、なかなかそうも行かない。時間ができたときにコンビニに寄って弁当を買い、コンビニの駐車場でかっこむことになる。
しかし、毎食それではさすがに、ちょっとアレだ。
ドゴールなんてブランドはないけど
そこで嫁さんにお願いする。「なあ、弁当作ってくれよお。外食が減れば家計も助かり、グッチでもシャネルでもプラダでもドゴールでも買えんじゃん」と甘える。
「もお、しょうがないわねえ。弁当にしたくらいでグッチが買えるほどのお給料じゃないけど、私も会社に弁当を持っていくことにすれば、マイホームの夢まで近づくかもしれないしね」ってことで交渉成立。
しかし、トラック運転手の弁当には注意ポイントがあるので、これは要確認。
まず、片手でさっと食べられるようなものが良い。具体的にはおにぎりがベター。それも小さめに握る。もちろん、運転しながら食べるのは厳禁だが、休憩中でも地図を確認しながら、とか、スマホを操りながら、など、食事しながら時間を有効に使える。
また、面倒でもおにぎりの中に入れる具材をいろいろな種類にすれば、栄養のバランスを取ることもできる。それに、トラック運転手はいつ食事にありつけるか分からないが、おにぎりには殺菌性がある塩を使う。具に、これまた殺菌性があると言われる梅干しを入れるとなお良いだろう。
ハッスルするおかず
おにぎりではなくサンドイッチにする場合も、なるべく小さく、なおかつ具がこぼれにくいものにしたい。
それと、お弁当の必須アイテムと言えばやはり玉子焼きと唐揚げ。小学生のころも遠足のお弁当に玉子焼きと唐揚げが入っていたらテンション上がったっけ、なんて思い出を語って嫁さんにリクエストしよう。
しかし、くどいようだけど保存対策はしっかりと。抗菌シートや保冷パックを忘れずに。特に夏場は、とんでもなく温度が上がった車内にお弁当を置きっぱなしってこともあり得る。
しかし、一番忘れちゃいけないのは「ありがとう」の言葉。これだけ至れり尽くせりのお弁当を作ってくれた嫁さんに、心の底から感謝することだ。
さもなきゃ自分でお弁当を作ろう!