脱エンジン宣言
2015年にトヨタ自動車が「2050年にはエンジンのみの自動車をなくす」という脱エンジン宣言をした。
トラック運転手だけど、自動車業界のそういう動きには疎い俺には、最初は何のことか分からなかった。エンジンがなくてどうやって走らせるのだろうって。結局、この脱エンジンというのは、つまりガソリンを使うエンジンだけの使用をやめて、ハイブリット車や電気自動車を主体にしていこう、ということらしい。
ガソリンエンジンをやめるのは、燃料の燃焼による二酸化炭素排出の削減のためらしい。
目標は2050年なのでまだまだ先だが、自動車関連のメーカーはすでに焦っているみたいだ。そりゃガソリンエンジンの製造に関わっていた会社は、何か手を打たないと倒産の危機だ。
だけど、これがまだまだ世間には知れ渡っていない。俺も宣言から4年も経った最近、たまたま知人との雑談で知ったばかりだ。
脱アイドリングストップ
トラックはというと、徐々にEV化も進んでいるらしい。
現在、俺が乗っているのはディーゼルエンジンだ。だけどそのため、荷の届け先での待ち時間は、熱中症や凍傷を避けるためにエアコンをつけておくので、周辺住民からエンジン音を煙たがられがち。俺もできるだけひそやかにしていたいのだが、こればかりは何ともしようがない。心苦しい。できれば冷たい視線は避けたい。
だが、電気トラックならうるさいエンジン音もしないと聞く。こうなりゃ、ぜひトラック業界全体も脱エンジンといきたいところ。
もちろんトラックがディーゼルエンジンを採用しているのには「燃費がいい」だの「丈夫で長持ち」だのの理由がある。しかし、メーカーが頑張ってリーズナブルに開発してくれれば、会社もこぞってEVを採用するはず。何とか頑張ってほしい。
以上、トラック運転手の現場からでした。