乗客を見つけるコツ
タクシー運転手が乗客を多く見つけるには、ただ漠然と街を流していてもいけません。
もしかしたらビギナーズラックということもあって、タクシー運転手になった途端に多くの乗客をつかむ人もいるかもしれませんが、基本的にはたゆまぬ地道な努力が必要です。
大切なのはデータを集めることです。いわゆる「縄張り」を自分なりに決め、そこで具体的にいつ、どの場所で、どんなお客様を乗せたか、メモっていきましょう。
その記録がまとまったら、そこから乗客の流れを分析し、乗客を拾える日時と場所を割り出します。それからそのルートを勤務において地道に反復していけば、さらにそれがデータとなり、より効率的に乗客を拾えるようになるはずです。
得意客を増やすコツ
また、自分を指名してくれる得意客を増やすことも、稼ぎを増やすことになります。
得意客を増やすためには、いかに乗客に快適に過ごしてもらうかが大切です。乗客を快適に目的地まで運べば、「またあの運転手のタクシーに乗りたい」と思ってもらえます。
そのためには安全運転はもちろんのこと、羽毛布団に使われている羽のような優しさを乗客が実感できる、穏やかでゆったりした運転をしなければいけません。急ブレーキ、急なハンドル操作は避けます。
また、上手な会話も快適な車内空間に欠かせません。
乗客が会話をしたがっているか、したがっていないかを見極め、なおかつ自分の運転に支障をきたさないよう、適度に会話しましょう。乗客の中には、タクシー運転手と必要以上には話したくない人もいます。いえ、むしろそういう人のほうが多いです。
会話のコツ
会話のネタとしては、天気の話題が無難です。政治家の悪口でも構いませんが、乗客がその政治家のファン、あるいは知人、親戚などの場合、車内は嫌~な空気で満たされます。やっぱり、誰かの悪口は避けたほうがいいかもしれません。
タクシーを走らせている地域にまつわる雑学なんかもいいでしょう。歴史や町名の由来など、せっかくなので自分の「縄張り」については詳しくなっておくと良いです。会話のネタに困りません。
ただし、乗客が会話に乗ってきたとしても、熱くなりすぎないようにすることが肝心です。むしろ、タクシー運転手は「聞き上手」に徹するのが良いです。
タクシー運転手は運転手であって、お笑い芸人ではないので、乗客を沸かせる必要はありません。