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タクシー運転手 体験談

タクシー運転手の心霊体験‥?

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雨がしとしと降る夜に

心霊番組があると、よくタクシー運転手の体験談が紹介されます。
タクシー運転手には深夜の業務もありますから、1人寂しく深夜にタクシーを走らせていて、よく考えれば何でもないことを、何かこの世のものではないと感じてしまうのかもしれません。
私の同僚のタクシー運転手は、こんなことを体験しました。
それは雨がしとしと降る、夏のある夜のことです。その同僚Kは、郊外で乗客を降ろした後、クルマの往来も少なくなった深夜の道でタクシーを走らせ、都心に向かっていました。乗客が拾えたら良いのになあと思いつつ、こんな夜中に人の姿を見るのも不気味で嫌だなあとも思っていました。
しかし、そんなKが運転するタクシーのヘッドライトに、ぼんやりと白い何かが照らされ、浮かび上がってきました。

「霊園まで」

「嫌だな、嫌だな」と、いつの間にか心の中の稲川淳二がつぶやき始めたものの、よく見るとそれは白いシャツを着た髪の長い女性で、手を挙げてこちらに停まるようにゼスチャーをしています。
こういうときの相場は髪の長い女性と決まっています。まさにその通りだったので、Kの心臓はバクバクですが、乗車拒否で会社にクレームが行ってもマズいと考え、タクシーを停め、ドアを開けました。
その女性は音もさせずにスーッと座席に乗り込みます。Kが恐る恐るバックミラー越しに女性を見ると、顔を下に伏せていて表情がよく分かりません。
「どちらまでですか?」とKが尋ねると女性は「〇〇霊園まで」とだけ言いました。
背筋にゾ~ッと冷たいものが走り、震えがちな声でKは「かしこまりました」と答えました。
ただ、このあたりは初めて来る場所で〇〇霊園の場所が分かりません。とは言え、その女性に「道順を教えてください」と聞くのもはばかられ、Kはカーナビで場所を調べ、タクシーを走らせました。
やがて〇〇霊園に着いて後ろを振り返ると女性の姿はなく、ただ座席が濡れていた‥となるとまさに怪談です。

恐怖体験を検証

ですが、この女性は〇〇霊園近くでちゃんと料金を払ってタクシーを降りたそうです。もっとも、女性は雨が降っているのに傘を持っていなかったので、座席は多少濡れていたそうですが。
結局、心霊体験でも何でもなかったわけですが、Kにとっては恐怖の一夜になりました。
後で調べると、最初に女性を乗せた場所の近くにはバス停があったとか。その女性はバスの路線を間違えて乗ってしまい、とりあえず降りたところでKのタクシーを拾ったのかもしれません。その日は夜から小雨が降りだした程度だったので、女性も傘は持っていなかったのでしょう。うつむき気味だったのは、シャイな性格だったからかも。夜中に霊園に行ったのも、霊園が目的地だったのではなく、単にランドマークとして分かりやすい霊園の名前を言っただけってこともあり得ます。
幽霊の正体見たり枯れ尾花と言いますが、怖い怖いと思っていると、何でもないものがお化けにも見えてしまいます。ちなみに私もタクシー運転手ですが、私には心霊体験も、それに近い、まぎらわしい体験もありません。

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