チコちゃんに聞いてみたい
女だてらにトラックドライバーをやっていると「女だてらにトラック野郎か」なんて、昭和アナログ親父にからかわれます。その「だてら」って何？ 意味分かんない。チコちゃんに聞いてみよっかなと思ったり。
そもそも「野郎」と言っている時点で「男の仕事」感にあふれているわけで「トラック野郎」って迷惑な言葉。
でもよく聞いてみると、昔「トラック野郎」って映画があったんだって。動画検索して見てみると、角刈り、ダボシャツ、腹巻きのチンピラルックの兄ちゃんと言うか、オッサンが主人公で「なんじゃこりゃ⁉」ですよ。
シリーズ化されてて、女性ドライバーも登場するんですが、演じているのは八代亜紀って演歌歌手。もともと昭和アナログ映画ではあるけど、もお何が何やらな世界。
私のような30代から下の世代には、恐らくチンプンカンプンな「トラック野郎」ですが、世間一般のトラックドライバーのイメージのほとんどは、たぶんここから来ているのかも、と思うともはや怪奇の世界。
地獄の運転手って
気になって調べてみると、トラックが登場したり、トラックドライバーが主人公の映画って、犯罪がらみだったり、法律違反のアクション満載だったり、あまり「良い子」のイメージがありません。
「地獄特急」って、1957年のイギリス映画があるんですが、これもそんな1本。スーパーのワゴンで売ってた廉価DVDで、てっきりホラー映画かと思って買ったら、これがトラックドライバーの話でした。実際に見ると、登場するのはトラックじゃなくて厳密にはダンプカーなんですが。
内容は、砂利運びの回数を競うドライバーたちを描くってもので、大陸を大型トラックが悠々と走るアメリカ映画と違って、細い田舎道をダンプがギュンギュン飛ばす、スリリングな映像が続きます。原題は「ヘル・ドライバーズ」。
イメージって大切
「地獄特急」の主人公はチンピラルックではなく、いかにも労働者チックなファー付きジャケットを華麗に着こなしています。でも、ネクタイしてダンスパーティに行ったりします。
演じている俳優はかなり濃いめのハンサムなので、今さら日本で人気が出るのは無理かな。でも、全然有名な作品じゃないですけど、全然面白かったです。
「キャプテン翼」を見てサッカー選手に憧れたり、「スラムダンク」でバスケをやったり、それでプロとして活躍している人もいるじゃないですか。トラックドライバーにも、コレを見て憧れるって存在があってもいいんじゃないでしょうかねえ。
「地獄特急」みたいな古い白黒映画は誰も見ないでしょうから、比較的新しい「ヤンママトラッカー」や「デコトラ★ギャル」シリーズに期待してみよ！‥かな。