ドライバーのための転職情報コラム

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トラックドライバー

ハイテク武装が進んでトラックドライバーは孤独ではなくなった

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動態管理が行き届くトラックドライバーの仕事

よく「人付き合いが苦手」「オフィスでの人間関係がいや」で、1人で仕事に取り組めるプロドライバーがいいからと、運送業界に飛び込む人がいるけど、どうなんだろう? ほんとに全く孤独がいいからと言う人にとっては、最近のトラック業界はかなり事情が変わってきているのじゃないだろうか。

最近では「動態管理」つまり、倉庫から倉庫へと常に走っているトラックの、その時々の状況を刻々と把握する管理システムが急速に発達している。つまり、運送会社の本社の“管制塔”では走っているトラックとそのドライバーの状況が逐一分かり、一方、そのトラックに乗るドライバーの側でも、道路状況や行く先々の天候・道路規制などから、現状の遅延状況、適切なショートカット、本社からの指示も受け取れる

ざっと挙げてみると「ドライバーの走行データの記録・蓄積」「悪天候や道路状況などの把握」「管理者が即時にアラートや注意喚起が可能」「高度なメッセージング機能」「配送計画作成機能」「各ドライバーの運転日報自動出力機能」「作業状況や到着時刻の管理機能」「両管理機能」などなど。

ドライバーの仕事に“コミュニケーション”が加わった

これらの中で特に注目したいのは、ドライバーの健康状態や眠気、休憩が必要かどうかも、本部とドライバー自身で客観的にモニターできるようにもなっていること。これまで、トラック自体の各種センサー機能を発達させ、ロボット化ばかりに向かっていた技術開発もようやくヒトであるドライバーに向くようになった。ヒトの状況はいつも一定とは限らないので、朝礼の点呼時の健康チェックだけだった今までと比べると、これは進歩だ(例えばアニメで言えば、戦況モニターの充実だけだった「ガンダム」に対して「エバンゲリオン」では、乗員のバイタルデータも逐一モニターしていたのを思い出す)。

サラリーマンからの転職組にとって、この状況はどう受け取られるか? 100%人間相手の言葉のやり取りではなく、言葉以外のデータとか、各種のアラートとか、シグナルとのコミュニケーションがあり、本社・本部とのやり取りも文字や図形などのメッセージなどで行われることもある。順調に運行しているときにはそうでもないかもしれないが、事故渋滞時とか災害時とかには、データやアラートへの対応もかなり忙しいことになりそうだ。

でも、見方を変えれば、自分1人だけでなく、本社の“管制塔”のメンバーも悪天候などのモニターをしたり、それによる先方への遅延の連絡に奔走したり、ドライバーのバイタルチェックを睨んで、場合によっては交代要員を手配したり、バックアップも大変なはず。そう考えると、チームで仕事をしているという実感もあるのじゃないだろうか。

この新しい仕事の状況をウルサイなあと捉えるか、たくさんのチームに見守られて安心できると感じるかは本人次第ではある。しかし、今までは高速で行くか下道で行くかの判断を自分だけでするしかなかったのが、これからは客観データに基づいて“管制塔”との協議で妥当なルートを選べる安心感がある。運転日報も自動作成なので、それも助かるのではないだろうか。

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