ドライバーのための転職情報コラム

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職種としての「ドライバー」とはいったい?

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募集要項では一概に「ドライバー職」とは言うけれど

「適材適所」という言葉は、一般的な人事あるいは求職・採用活動の中では、その人にピッタリ合った仕事に就けることを意味する。言うまでもなく、その人がいちばん望む仕事に就けることが理想には違いないが、「向く」「向かない」はまた別の話。

ただ、求職者にも、たとえば事務職、営業職、技術職、研究職、技能職、いろいろあるが、自分がどの分野に向いているか、その中で具体的にはどんな仕事をしていくのがいいかは単純に職業分類を見ただけでは分からない。

まだ、事務職・内勤、営業職・外勤ぐらいの枠組みならば、ある程度目安になりそうだが。では「ドライバー」という職種についてはどう見るべきなんだろうか? 実はこのへんの表現が案外あいまいで難しい。

長年、ドライバー業界にいて、「ドライバー」という仕事の枠組みの中で何度か転職してきた自分としては、おおいにこの職業分類としての「ドライバー」には考えさせられる。

どこまでが“ドライバーの仕事”なんだろうか

自分の経験から話そう。20代には機械メーカーで製造の仕事をやっていたが、バブル期の末期に会社が倒産したので、ある会社の「ドライバー職」に応募した。でもそれは、別の機械関連のメーカーのドライバーで、実際には車の運転をするより倉庫の中での作業が多かった。

本社の倉庫内で荷積みをする前の準備や伝票の起票、積み出し前検品、検品、梱包をやり、それが終わって配送先の順番を考えての荷積みに取り掛かる。それからようやくトラックを運転して先方へ。届け先に着いたら今度は荷おろしと、先方の庫内の指定のラックへの納品。

この中での車の運転時間は平均すると1時間にも満たない。それでもこれら全部の作業をするのが「ドライバー」と、この会社では定義している。自分は全然コダワリがなかったものの、車を運転するのが「ドライバー」だと捉える人は不満かもしれない。まだ「セールス・ドライバー」として募集しているほうが正解かもしれない。

まあ、自分自身も「これもドライバーの仕事」と言われて、人手不足のカバーの残業でムリな条件がどんどん増えていったので転職したのだが、その次の会社がこれとは対照的な「ドライバー職」の典型のようなところだった。

「適材適所」の意味を改めて考えてみる

その次に転職したのは機械関連のメーカーの機械部品を運ぶ3PLの仕事。これはそれこそ「ドライバー」の中の「ドライバー」と言う感じ。定期的なルート配送の一種ではあるが、今度は10トントラックでほとんど「全高」(全部高速道路を使う)。ちなみに前職は「全べた」(全部下道を使う)だった。

荷積み・荷卸も倉庫要員の担当がやってくれるので、自分の仕事は全くの運転だけ。これはそれこそ掛け値なしの「ドライバー」ではあるが、しかし、前職を経験した身には、逆に物足りなさをちょっと感じた。何しろ「全高」では防音壁があるから景色がほとんど楽しめない。

自身の性格からして、荷積み作業も荷おろし作業にも幾分かは関わりたいし、景色の変化も少しは楽しみたい。毎日同じルートばかりでなく、地図を研究して日本全国いろいろまわってみたい。そんな思いが頭をもたげてきた。つまりは自分の中の「ドライバー」の定義として「ドライバーは運転だけの仕事じゃない」みたいなことが固まって行った。つまりは「拡・ドライバー」。

「適材適所」と言うとき、自分に合った仕事を探して見つけるというアプローチもひとつだが、仕事に合わせて自分という材料を磨いていくということもある。いや、本当はその両方のような気がする。自分も最初は「ドライバー」にそれほどこだわっていなかったのに、今ではドライバーの仕事に軸足を置いて考えるようになっている。

で、最近はといえば、もう30代半ば。あれから数社物流会社を変わっていって、現在は3PLで持ちトラ生活。会社へもある程度発言権のある立場にもなってきているので、まあ、理想に近づいているような気がする。

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