ドライバーのための転職情報コラム

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トラックドライバー 体験談

プロの配送ドライバーという仕事に目覚める

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とりあえずドライバーでという甘い考えからへとへとに

トラックドライバーという仕事は、要するに荷物を運べばいいんだろ、ぐらいに甘く考えていた。免許さえあれば「誰だってできる」と。
僕の場合、学校を出て、人並みに就活をやって就職したのはいいが、最初の会社で5月病。そこから、なんだかんだで転職を2度ほど経験。いずれも「誰でもできる」と考えた仕事だった。
「人付き合いが苦手ならドライバーがいい」というネットの募集記事を見て、いまのコンビニ店舗へ配送の職場に。今度もまた長続きしなかったら、もうその「誰でもできる」レベルさえできない、情けないことになると、だんだん考え方に変化が出てきた。
目標もなく、やらされ感で働いているから、毎日、ミスやらポカが多かったり、手が遅かったりして、なんだか疲れてへとへとになったところで、初めてじっくり考え出したあたりからの変化だった。実はインフルエンザの高熱と咳で1週間ほど寝込んだところで改めて考え始めたんだけど。

まず“人並み以下”を“人並み”にと決心

こんなにダメダメの最底辺からだけど、まず“人並み以下”のこの状態を“人並み”まで持っていこうと考えた。
風邪から回復したら、職場の上司に「まだ、病み上がりでちょっとふらつくので、2日ほど横乗りでやらせてください」と言い、ベテランの横乗りにつかせてもらった。上司は「そうか、しかたないな。でも前よりすっきりした顔つきになってるじゃないか」と、ほんのわずかな僕の変化に気づいてくれたみたいだった。
初期研修でもやっていた横乗りだったが、その頃、いかに見てなかったが、改めて分かった。運転中のほかの車への気配り、歩行者や自転車への気配り、シフトチェンジのタイミング、信号の変わるタイミングもいつもの配送ルートなので読みきってる。配送先への礼節もキチンとしてるし、納品作業も早く、要領もすごくいい。僕なら倍はかかる。ちょっと驚いたのは、配送地点の到着時刻をキチンとメモしていたこと。
今回の横乗りは初期研修とは違うので、いちいち教わるようなことはなかったけど。ここまできめ細かいことをやってるんだ、と感心、いや感動した。

上司も先輩も何も言わずとも分かってくれていた

2日そんなことで過ごした後、「もう元気になったろ。明日から一人で新しいルートに就けよ」と、そのベテランの先輩に肩をぽんと叩かれてニッコリされた。
あとで聞いたら、風邪で休んでいた間、上司も先輩も「あいつ、ずっと疲れた顔してたから、やめるかもしれんなー。なんとかこの山を乗り越えてほしいな」とすごく心配していたらしい。
今度は今までと違う新しいルート。以前と比べると配送箇所は1軒減ったが、店舗の規模が大きいところばかり。
え、これ、昨日と一昨日に横乗りで行ったルートじゃないか。「ま、たのむよ。頼りにしとるから」と上司。まあ、初心に帰ってということで、人並み以下からの脱出の第1歩は、先輩の配送テクニックを思いだしてやってみた。
配送先の時刻のメモもマネしてやってみた。やってみて気がついたが、あれは定刻時刻じゃなく、時間短縮のためと作業効率を割り出す手がかりだったのだ。でもまあ、あせっても“人並みに"が達成できるとは限らない、今日は配送先への元気な挨拶からまず始めようと思う。そこからだんだん進化していけば“人並み以上”も見えてくるかもしれない。

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