ドライバーズコクピットは自分だけの専用空間
長距離トラック、それも「持ちトラ(自分専用に使う1台を任されること)」となったら、それはもうドライバーにとってのひとつのステータス。外国のドラマなんかで見かける場面で、昇進したら個室を与えられてドアには肩書きとネームプレートが付くというのがありますが、そんな感じだと思うのです(日本の会社じゃせいぜい集合デスクの窓際に両袖机がせいぜいです)。
長時間、自分専用の仕事場+生活の場としてその空間を使うことになるので、運転席にもカッコつけてコックピットと呼べるくらいの充実設備を投入していきましょう。
まずは12Vと100Vの電源環境と雑音対策から
ふだん自宅にいれば、あたりまえのようにタコ足になるくらいよく使う電源。大型のトラックの場合、24Vの直流電源も多いので、それを一般的な12Vの直流に変換する「DC/DCコンバータ」(よくドライバー仲間が「デコデコ」と言ってるのがコレ)が必要です。それから、普通にコンセントで使うものもあるので、24Vor12Vから100Vの交流に変換する「DC/ACインバータ」も必要。
身の回りのものは今はほとんど電気を使うので、まずこの2つを揃えておけば間違いありません。それと案外忘れがちですが、電源ケーブルの取り回しによってはオーディオや無線機などが雑音を拾いやすくなる場合があるので、ラインノイズフィルタやトロイダルコイルなども必須です。
バッテリーの容量などには普段から気をつけなければいけませんが、こうした電源関係が整えば、AVシステム、無線機関係のみならず電気毛布、湯沸しケトル、ミニ冷蔵庫(温蔵庫)なども使えて、かなり生活環境が充実します。
健康管理グッズが手放せなくなる
あとは、インテリアを自分的に美しく飾ってみよう!という方向に行きがちなのはシロウトというもの。長距離運転で遭遇するさまざまな場面を考えて、健康面から環境を考えましょう。1)布団、寝具、エアウィーヴのような高級マットレス、2)しっかり日差しを遮る遮光カーテン、上質な寝袋、3)お風呂セット(シャンプー、タオル、風呂桶)、4)洗面セット(歯ブラシ、歯磨き、シェービングフォームなど)、5)作業靴、サンダル、運動靴、長靴など(天候や作業条件によって、履き替えるのは安全上必須)、6)手袋、軍手、それに手術用薄手手袋(衛生面での使途も案外あります)、7)目覚まし時計、8)ハンドルカバー、シフトノブ(握りやすいものに変える)、9)目薬【第2類医薬品】サンテメディカルアクティブ 12mL(ドライバーのTwitterで大人気)などといったあたりが揃えておきたいアイテムです。