トラック女子が日本の物流を救う
日本全国で、特に若い人たちの人口が急速に減っているのは深刻ですが、運輸業界における労働力不足も同じように深刻です。
そうした中、国土交通省の「トラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会」での検討を受け、女性トラックドライバー(通称:トラガール)の活躍を推進するべく、同省で平成26年より「トラガール促進プロジェクト」が動いています。
トラックドライバーといえば、まだまだ「男性の仕事」と思われがちで、他の産業に比べても依然として女性比率は低い状況。それでも「トラガール促進プロジェクト」の働きかけもあってか、近年トラガールは少しずつではあるものの増えてきています。
ボルボの最新型が「持ちトラ」の若い女性も
最新の車両は、各種センサーを利用した安全機能を満載しています。
ブレーキ、車間距離、速度設定などいわゆるスマート機能が、さまざまなケースの危険からドライバーを守ってくれます。一般車両と違ってプロが使う車両なので、安全保障のレベルも一段上。それに、荷の積み下ろしなどでのマテハン機器などでは、フォークリフトだけでなくロボットなどを導入しているところも徐々にではありますが増えてきており、以前のように「トラック・トレーラーの運転よりも庫内作業が大変」という仕事に女性が就くことはまずありません。
運送会社としても女性らしい神経の細やかさや気配りを買って新人のトラガールを育てていこうというところもいくつかあり、中には20代の女性ドライバーに「持ちトラ(持ちトラック制度)」として最新型のボルボを任せているケースもあります。