ホーロー看板のコレクションにビックリ
愛知県の豊川市大橋町に「看板と広告の資料館・琺瑯(ホーロー)看板研究所」というのがあります。ネットで紹介されていたのを見て、これはすごいなと感動し、電話連絡して行ってみることにしました。
場所は幹線道路からちょっと入ったあたりの住宅街の中ですが、実際に行ってみてビックリ! 普通の住宅1軒が外も内も全部、ホーロー看板で埋め尽くされていたのです。そこは、館長の佐溝力さんがたった1人で運営するホーロー看板の博物館だったのです。
トラックで全国を旅して収集
聞けば、館長の佐溝さんはもともと旅が大好きで、全国を回れるからという動機でトラックドライバーになったとか。
そんなある日、地方で古いホーロー看板が農家の壁にかかっていたのを見て、なぜか無性に気になったそうです。その家の老夫婦に譲って欲しいと頼んでみたら快諾してくれたとか。
それがきっかけだったそうです。以来、地方へのの仕事の際、ホーロー看板を見つけては譲ってもらうようになり、プロドライバーのキャリアを積むにつれてコレクションもどんどん増えていったということです。
ホーロー看板は無事故・無違反の勲章
「地方でおいしいものを探したりするのも楽しみだった。けど、ホーロー看板のコレクションをするようになってからは、少しくらい忙しくて大変でも、どこかにまだ知らないホーロー看板があるかもしれないと思うとどこにでも行ったものですよ。趣味の看板を集める楽しみとドライバーの仕事が一致したことは幸せでした」と佐溝さん。
あまりにも膨大なコレクションに圧倒されるほどですが、考えてみればこれらのコレクションは、長年にわたって事故もなく無事にプロドライバー人生を送って来られたからこそ。いわば無事故・無違反の勲章と言えるもの。
今でもかつての看板の持ち主との交流があったり、本を何冊か出したり、テレビ出演や講演依頼があり、結構忙しいそうです。