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トラックドライバー 体験談

日本一幸せな男

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黙って俺について来い

俺はたぶん、日本で一番幸せな男だと思う。
誰が決めたわけでもない。俺がそう思っているだけだけど。
けど、俺が幸せかどうかなんて、俺以外の誰に決める権利があンの? 俺が「俺は幸せだ」と思ってりゃいいわけで。
俺の仕事はトラック運転手。大型トラックで長距離を行く仕事だ。拘束時間は長く、深夜の山道をトラックで行くことも珍しくはない。
仕事でキツいこともある。ムカつくドライバーに遭遇することもあれば、荷主に不適切な表現で不合理な要求を言われることもある。けど、自分で選んだ仕事だ。イヤなことも受け止める覚悟があるので、それがストレスになることはない。もし、どうしてもストレスになるなら、辞めてしまえば済む。
給料は「びっくりするほどたくさん」ってわけじゃない。たまに家族で外食し、たま~にまとまった休みが取れれば家族で旅行もできるけど、高級マンションを買えるほどじゃない。
お金は、税金にたっぷり取られないくらいあればいい。いろいろ欲しいものがあってもお金がなけりゃ我慢すりゃいいし、大人なので我慢もできる。

世の中間違っとるよ

俺には5歳になる娘と3歳の息子がいる。親バカだけど、可愛くて仕方ない。仕事が長距離運送なので、何日も家を留守にするときは子どもたちに会えなくて寂しいが、その代わりに会ったときには思い切り愛情を注いでやれる。
子どもたちもいずれ生意気になり、反抗期も迎え、家族より友達を優先させるようになり、やがては巣立って行くだろう。自分の思い通りには育たないかもしれない。
しかし、人生なんてしょせんは自分の思い通りにはいかないものだ。それでも、思い通りにいかないことも含めてこの人生は「俺だからこそ」の人生のはずだ。
トラック運転手の仕事は社会に貢献する仕事だと思う。そんな、意義のある仕事ができて給料ももらえて、家族もいる。これを幸せと言わずして何を幸せと言うのか。
どうも世間では経済的な成功者を「勝ち組」と呼ぶ傾向があるみたいだが、個人的にはそれって釈然としない。「自分は幸せだ」と自覚する、幸せな者ほど幸せな者はいないはず。そしてそのほうが経済的な成功より価値が高いと、俺は思う。

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