ガンガンバンバン
諸行無常ってのは、同じ状態はずっと続くわけではなく、物事は変化を重ねていくということだ。
トラックドライバーも同じで、20代で運送会社に就職し、中型運転免許を取って中型トラックを運転し、1日に何軒もの配送先を回って荷を運ぶ仕事を始めたとする。
20代なのでガンガン仕事をしてバンバン稼ぎたい。だから中型トラックで経験を積み、大型トラックの運転手になる。もちろん、大型運転免許を取って。
別の会社に移って遠距離の仕事をしても良い。
しかし、まだ上はある。フォークリフトや玉掛け、けん引など、仕事に生かせる資格も取りまくる。30歳くらいでトレーラートラックの運転手になって全国各地に行くようになるだろう。
歳の功
それだけじゃない。危険物取扱資格なんてのも取得してタンクローリーで危険物を運ぶ仕事に就く。そのためにまた会社を移っても良い。
同じころ、結婚して子どももできると、ますます稼がなきゃと思ってバリバリ働く。
やがて子どもも大きくなり、自分も歳を取ると、そろそろ車中泊の仕事も辛くなる。会社を移り、日帰りできる仕事に就くだろう。
さらに歳を取ると、また中型トラックに戻り、1日に回る件数も少ない仕事を選ぶ。ここでまた会社を移っても良い。
1日に回る件数は少なく、荷も決して重いわけではないが、例えばそれは伝統工芸品だったりして扱いにも注意が必要だ。また工芸作家のところを回って荷を積むのだが、作家さんなので中には気難しい人もいる。つまり、勤務時間は長くならないが、人としての経験も必要になる。
トラックドライバーの仕事は需要があるから長く働けるが、肝心なのは自分の年齢などに応じて働き方を変えていくことだろう。