目標はゼロ
自動車が道路を走るようになって以来、後を絶たないのが交通事故です。
自動車が高額で、富裕層しか乗れなかった時代はまだ少なかった交通事故ですが、庶民も買えるようになって車が広まると一気に交通事故も増えました。道路を走る台数が増えれば事故の割合も高くなるということです。
交通事故が増えると、当然誰もが「交通事故を無くそう」という取り組みを始めようと考えます。
警察では交通ルール違反の取り締まりを強化し、学校では交通安全教室を開き、自動車関連の協会などの団体も安全運転の講習を開き、自動車メーカーは交通事故を回避できるシステムを開発します。交通安全週間をつくってすべてのドライバーへの啓発活動を行い、交通安全標語も広めます。
しかし、なかなか交通事故はゼロになりません。
何しろ目立つ
交通事故の中でも目立つのがトラックによる事故です。
トラックは大型だと事故を起こしたときの被害が大きくなることが多く、しかも日本社会の物流を担うトラックは走る量も多いので、事故に関わる割合も高くなります。
もちろん、他のほとんどのドライバーがそうであるように、好き好んで事故を起こしたいと思っているトラックドライバーは1人もいません。むしろ、他の多くのドライバーよりまして事故を避けたい気持ちが大きいでしょう。
それでも事故が起こってしまいます。中には、明らかにトラックじゃない車や、もしくは歩行者、バイク、自転車に非がある事故もあります。
しかし、中にはトラックドライバーの不注意、うっかり、慣れ、傲慢さが生んだ事故もあります。日ごろの仕事の過酷さから、ちょっとした気のゆるみが生じてのことかもしれません。だからと言って、事故を起こして良い理由にはなりませんが。
とにかく、今日も多くのトラックが日本中を走っています。そんなトラックを見掛けたら、心の中で無事故を祈ってください。交通事故もゼロに近づくはずです。