物流の最前線
未来の話をしよう。
トラックドライバーの未来だ。
トラックドライバーは物流の最前線で働く仕事だということは、今さら改めて言うことでもあるまい。物流とは、製品や商品を産地から消費者のところまで運ぶことを言う。
実際に製品や商品を荷として運ぶのが、トラックだ。
とは言え、荷を運ぶのはトラックだけではない。飛行機、船、鉄道などでも運ぶ。
消費者のところで製品や商品ができあがらない限り、もしくは製品や商品が自ら移動しない限り、必ずこの「運ぶ」という作業は必要だ。
つまり、荷を運ぶトラックを運転するトラックドライバーは、これからもずっとなくならない職業だと言える
ロボットが登場
そんなトラックドライバーがこのところ人手不足になっている。いや、トラックドライバーだけではなく、多くの職業で人手不足が起こっている。
また、いずれAIによる自動運転システムが実用化され、トラックドライバーは失業するという話も出ている。
人手不足が極端に進んでトラックドライバーがいなくなるのか、自動運転システムの実現によっていなくなるのか。
しかし、トラックドライバーがいらなくなるほどの自動運転システムってのは、恐らくSFに登場するロボットに近いものなので、そんなロボットが登場している未来社会なら、トラックドライバー以外の多くの職業も「人がやる必要」がなくなっているだろう。「トラックドライバーは失業する」なんて悠長なことを言っている場合ではない。トラックドライバーが失業するなら、他の多くの業界も失業者であふれることになる。
荷を運び続ける
しかし、少なくとも物流が社会から必要とされ、しかもロボットが開発されないうちは、トラックドライバーもまだまだ必要だ。
社内印刷が当たり前になり、そのうち紙に印刷するということも激減して印刷会社やその関連会社が激減したのとは違い、物流に関わるトラックドライバーはまだまだ荷を運び続けるだろう。ちなみに、印刷会社はまだなくなってはいない。
もちろん、荷を運ぶのはトラックだけではなく、飛行機、船、鉄道なども荷を運ぶ。ただし、飛行場から倉庫まで、港から倉庫まで、駅から倉庫まで荷を運ぶのはトラックだ。
「どこでもドア」でも開発されない限り、トラックドライバーの仕事はなくならない。