分業
今は自動車もゴツいボディに運転席、ハンドルなどが付いていて、エンジンを乗せているだけ、というものではなくなっています。エアコン、オーディオはもちろん、エンジンを制御するにもコンピューターが欠かせません。
とにかく、エンジンにしろオーディオ機器にしろコンピューターにしろ、自動車もいろいろな機材の集合体というわけです。もちろん、1つの工場内だけで部品を1つ1つ加工し、組み立てて自動車を完成させるわけではなく、複数の工場で組み立てた部品を仕上げの工場まで運び、そこでさらに製品として組み立ててようやく完成となるのです。
自動車が完成するまでも、いろいろな物流の仕事が存在しています。すなわち、トラックドライバーが活躍しています。
重責
トラックドライバーの仕事に「部品輸送」があります。素材倉庫から部品工場まで原材料を運んだり、部品工場から仕上げの工場まで部品を運ぶわけです。
ひょっとしたら、ドライバー自身が運んでいる部品を見ても、どんな部品なのか分からないものもあるでしょう。部品なんて、普通は完成品の中にあって、一般の人は部品そのものを見ることはほとんどないですから。
それでも、そんな「何だかよく分からない部品」でも、その部品がなければ完成品にはならないのです。
部品輸送のドライバーは、1つ1つは小さいかもしれない部品を運びます。それがなければ製品が完成しない、重要なものです。部品輸送のドライバーは、日本のものづくりに欠かせない重責を負っているのだと言えます。