情け無用
荷を運んで行くのがトラックドライバーならば、トラックは心の相棒なのさ。
バーガーショップのクーポン券がひらりと舞えば、暗闇でお腹の虫が泣く。
トラックドライバーはそれぞれ心の奥に、仕事する厳しさを抱いている。
妻にくるりと背中を向けて、涙流したい夜もある。
ハンドル握って走る、果てない道路。どこで夕飯食べようか。ネオンが流れ、気持ちのままにのれんをくぐり、1人飯食う。
天地無用
国道で横に並んだバスの運転士も、俺の目を見て横を向く。1人孤独なトラックドライバーが雨降る中、道を走る。
雪の白さに覆われた道も、トラックのタイヤが線を描く。厳しい掟のトラックドライバーが必死な顔で荷を運ぶ。
宿屋の明かりがにじんだ夜も、俺の寝床はトラックの中。腹を空かせたトラックドライバーが夜風に吹かれて1人行く。
荷を運ぶのが仕事のトラックドライバーが、よく分からない荷だって運ぶ。どうってことねえんだ。どうってこと。
いや、違う!