ドライバーのための転職情報コラム

KORAPITA(コラピタ)

トラックドライバー

誰かが家の中で

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1人きりの家

家で誰かが待ってくれている。
それはとても心地良い感覚だ。
俺はトラックドライバー。長距離の仕事なので、仕事に出ると2~3日、長いと1週間は家に戻らない。それでも独身のころは「どうせ帰っても1人きりの家だ」と思うと、1週間帰れなくてもツライとも何とも思わなかった。
太陽が照り付け、道が渇き、その太陽がいつまでも沈まないような、極暑が続く真夏だって、エアコンの効いた運転席は居心地が良い
惚れた女と一緒に暮らしたいなんて思いは、とっくの昔に消えた。微笑みには会ったこともない。

誰かが待っている

そんな俺が40を越えて少ししたころ、奇跡的に結婚できた。そういう女と出会えた。
今日も俺は運転席で1人。けれども、家ではお前が待っていてくれる。
猛暑が続く真夏に、重い荷を抱えたりすると、汗は流れ、古傷が痛む。痛みは生きているあかしだ。
これまでいくつ峠を越えただろう。どこにもトイレ休憩できる場所もない、なんて仕事もあった。
若いヤツはすぐに泣き言を言う。この上、何がほしい。
お前も結婚して家庭を持てば、誰かがきっと待っていてくれるようになるさ。

-トラックドライバー
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