走るサウナ
外気温が高くなる夏。運転席もそのまま太陽光線が照らすに任せていてはサウナ状態、と言うか、もはや地獄のさまを呈しおり候だ。そんなところにいたら確実に命が危険に陥る。
当然、エアコンを使うしかない。とは言え、トラック搭載エアコンは電力消費量が大きく、エンジン停止時に使用するとバッテリーが上がってしまうかもしれないので、エアコンを使うとなるとエンジンをつけっ放しにするしかない。
走行中は問題ないが、荷待ち時間などにトラックを停めるとなると、騒音防止のためにエンジンも停めなきゃならん。アッと言う間に運転席は灼熱地獄だ。
こうなると、健康上の危険以外の危険も考慮しなければいけない。
うっかり触ると火傷だぜ
ダッシュボードやハンドルが、うっかり触ると火傷を負いかねないほどの高温状態になるだけではなく、スプレー缶やライターなどが破裂する危険もあるのだ。
それに、エンジンルームに置き忘れた可燃物が発火したり、ブレーキの引きずりが起こったりして車両火災が発生する危険もあなどれない。窓ガラスに取り付けた吸盤がレンズ代わりになって車両火災が発生するってこともあり得る。
もちろんそれ以前に、トラックを安全に走行させるにはエンジンの温度調整が必要だが、外気温が高くなると冷却装置をフル稼働させても冷却効率が低下するため、車両故障が発生しやすくなる。
夏場はトラックドライバーにとってとにかく厄介な季節なのだ。