うらやましい人々
トラックドライバーは、いわば、ただ荷を運ぶだけで、それも特に大型トラックで長距離を行く仕事に従事していると月収50万円以上を稼ぎ出すとか言われています。くどいようですが、ただトラックを運転して荷を運ぶだけで、です。
一方、世の中には興味もない新商品を、人間的にさっぱり魅力を感じない人たちに売りつけ、そんな人たちから文句や苦情を言われても満面の笑顔で仕事を続け、上司ににらまれ、同僚にねたまれながら、何とか月収40万円を稼いでいる人がいます。
青春時代の楽しみを犠牲にして一流大学に進み、一流企業に就職してそんな暮らしをしています。
ですが、受験勉強も熱心にはせず、十分青春を謳歌してトラックドライバーになった人は多いはずです。一流企業であくせく働く人たちは、そんなトラックドライバーがうらやましくて仕方ありません。ついトラックドライバーをねたんでしまいます。
もっと自由に
一流企業で働く人は、実はトラックドライバーのことがうらやましくて仕方ないのです。だから、勤め先でためたストレスを、SNSでトラックドライバーの悪口をバラまくことで発散させようとするのです。むべなるかなです。
ですから、誰かをうらやみ、誰かの悪口をネットで書き込みたくなるほど、仕事でたまったストレス、嫌な仕事なのに続けなければいけない苦しみ、常に他人の視線を気にしなければいけない息苦しさ、人生の満たされない寂しさを実感しながら生きたい人は、青春の楽しみのすべてを犠牲にして何にも興味のない分野を勉強し、一流大学を経て一流企業に入ってあくせく働きましょう。
しかし、人は人、自分は自分だと理解し、自分の価値観を尊重して生きるつもりなら、もっと自由になれます。楽しく仕事をできます。
例えばトラックドライバーになるのも、１つの手です。