ドライバーのための転職情報コラム

KORAPITA(コラピタ)

トラックドライバー 体験談

世にもキツイ、トラックドライバーの仕事

更新日:

胃の穴

「転職してトラックドライバーになる」と言ったら、母親に盛大に反対された。
かれこれ20年も前の話だ。当時、多少は世間に名前が知れた会社に勤務していたので「もったいない」と言うのだ。
そりゃ、外からいろいろ言うのは簡単だよ。親子と言っても当人じゃないと分からない。
今はどうか知らないが、当時、勤めていた部署はかなりブラックだった。残業が多い割りに残業代はなく、休日出勤にも手当てはつかず、仕事で使う携帯電話の料金も個人持ちだった。しかも、そこでは営業として働いたのが、そもそも人と話すのが苦手で、深夜でも休日でも構わずかかってくる取り引き先からの電話は苦痛以外の何ものでもなかった。最初からそんな会社に入るなよって話なんだけどね。
とにかく、ストレスから胃に穴が空きそうになったので転職を決意したわけだ。

たるんでいる

配送トラックは当時の会社にも出入りしていて、ふと「トラックドライバーってイイかも」と興味を持った。
それで母親に反対されながらもトラックドライバーになってみたら、これが大正解
トラックドライバーの仕事の大半はトラックの運転で、この時間は当然、1人きり。人の視線を気にすることもなく、好きな音楽を聞きたい放題で、ただトラックを安全に運転してりゃイイ。最初は「これでお金をもらえるの? うそお」という感じだった。
就いた仕事は長距離ではないので、その日に終わり、毎日家に帰れる。残業もないことはないけど、嫌になるほどではない。休日出勤もあるけど、ちゃんと割り増しで給与に反映される。
何と言うか、ひと言で言うと「気が楽」。確かに荷を安全に運ばなきゃいけない責任の重みはあるけど、荷は言葉をしゃべらないので、文句も言わずに荷台に収まっていてくれる。前職の上司みたいに「たるんでる。俺が若いころはもっとピシッとしてたぞ」とか、訳の分からない精神論をぶってくることもない。
そんなわけで20年も続いている。きっと、性に合っていたのだろう。だから、万人にはオススメしないけど、性に合えばすごくイイ仕事だとは胸を張って言える。
もちろん、ホワイトな会社に限るかもしれないけど。

-トラックドライバー, 体験談
-, , ,

Copyright© KORAPITA(コラピタ) , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.