逆もある
トラックドライバーの仕事にはいろいろなメリット、デメリットがあります。
ただ、「これはメリットだよ」と自信満々に紹介されたことでも、当人にとっては「どこが?」ということもあります。つまり、メリットかデメリットかは、人によって違うこともあるわけです。
例えば、トラックドライバーは基本的に1人で仕事をするので「1人で気ままな仕事」だとよく言われます。人付き合いのわずらわしさがないということです。
これは「わずらわしい人付き合いなんてしたくない」という人には、とても大きなメリットになります。
一方、仕事でも人付き合いしたい、とにかく誰かと接していたいという人にとっては、むしろデメリットになるでしょう。
また、今はトラックドライバーは人手不足が続いているので、求人のハードルが低い上に、入社すると仕事に必要な資格やキャリアアップに必要な資格の取得を会社がサポートしてくれるだけではなく、上司や先輩も新人にはていねいで親切に仕事を教えてくれるところが増えているとも言います。
親切ていねい
世の中には「なるべく楽したい」と思っている人が多いですから、上司や先輩がていねいだったり、親切だったりすると、多くの人は安心して「働いてみようかな」なんて気持ちにもなります。多くの人が「これはメリットでしかなく、デメリットになりようがない」と考えます。
しかし、世の中には「仕事をするならなるべく厳しい環境に自分を置きたい」という人もいるでしょう。厳しい修業を経験してこそ、技能も向上し、人間的にも成長できると考え、それを目指す人です。
そんな人は「トラックドライバーは昔ながらの職人気質の世界だと思ったら、意外と上司も先輩も紳士的で驚いた」と感じ、むしろ物足りなく思ってしまうかもしれません。
トラックドライバーに限らず、あらゆる職業にメリット、デメリットがあります。転職を考える人は、そうした業界のメリット、デメリットや、会社のメリット、デメリットを調べる前に、自分自身を見直し、自分がどういう職場環境を求めているかを知らなければならないでしょう。
自分の求めるものが分かった上で、それをかなえてくれそうな職場を探したほうが効率的かもしれません。