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トラックドライバー 体験談

トラックドライバーの逆襲

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なめんなよ

俺はトラックドライバーだ。もう50代なので、そこそこベテランだな。
トラックドライバーは世間様からは「荒くれ者」のイメージで見られがちだが、それは俺たち世代やさらにその上の世代の責任かもしれないと思う。
実際、俺も「ナントカです」とか「ナントカしてます」とか、気取った話し方をできないわけじゃないが、やはり「てやんでえ」とか「なめんじゃねえ」とか、少々荒っぽいしゃべり方のほうがしっくりくる。もちろん「なめんじゃねえ」と言っても、そう怒鳴ってケンカを売っているわけではない。「明日は朝5時に出社だって? なめんじゃねえ」とか「今朝のメシは山盛りか。なめんじゃねえ」とか「よっ、調子はどうだい? なめんじゃねえぞ」とか、いわゆる「あいさつ代わりの口グセ」みたいなものだ。会社の同僚や上司で、俺のこの口グセを聞いて、本気で怒り出すようなヤツは1人もいない。大体、同僚や上司も皆口が悪い。
しかし、これが家族には絶不評だ。
そりゃそうだ。子どもがせっかく学校の試験で100点満点取っても「満点だあ? なめんじゃねえ」なんて言われりゃ、ホメられているのか何なのか分からないかもしれない。

明日がある

子どもは男と女が1人ずついる。こう言っちゃ、親バカと思われるが、俺にとっちゃ「目の中に入れても痛くない」ほど可愛い。子どもがいるからこそ、多少、仕事でツラいことがあっても「明日があるさ」と思い直して頑張ることができる。酒に溺れることもない。
ただ、俺は口も悪いし、足も短いし、顔は丸くて髪の毛も薄くなる一方だし、腹も出てきたし、歌は下手だし、足は臭いし、どうも子どもたちにとっては「恰好悪いお父さん」なのかもしれない。
俺は子どもたちを溺愛しているから、学校の運動会なんかは何を置いても見に行きたいんだが、これまで行けたためしがない。もちろん、仕事があるからなんだが、子どもたちはむしろそれでホッとしているようだ。
子どもは親の背中を見て育つというが、息子も娘も「トラックドライバーにだけはなりたくない」と言っている。息子は大学を出て、商社に勤め出した。娘は「トラックドライバーとは絶対に結婚しない」とも言っている。
ただ、最近、息子は仕事で何か悩みを抱えているようだ。俺は今さら、生き方を変えることはできない。だが、せめてトラックドライバーの「荒くれ者」ってイメージを変えたい。トラックドライバーのイメージが良くなれば、子どもたちも俺から何か学んでくれるだろう。

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