大盛り大好き
俺はトラック運転手の仕事をしている。トラック運転手は体力仕事なので、とにかく腹が減る。
と言うか、俺はもともと食べるのが大好きで、メニューに大盛りがあるときは、必ず大盛りをチョイスする大食いだ。
そんな俺だから、友人知人に「トラック運転手になった」と言うと、さぞかし毎日たらふく食べているんだろ、なんて言われる。しかし、トラック運転手にとって大食いは禁物だ。何と言っても、腹の皮が張れば目の皮がたるむというやつで、たらふく食べれば間違いなく眠くなる。眠くなると、ひとつ間違えば交通事故を起こしかねない。
だから、勤務中に食べる昼食なんかは特に食べ過ぎないよう気をつける。
しかし、そうすると、普通に食べているから大丈夫なはずなのに「食べる量を抑えた」と意識しちゃうことで逆に「もっと食べたい」と思うようになり、さらには「腹が減った」気持ちになり、空腹感から運転に集中できなくなったりする。
困ったものだ。
特盛りはもっと好き
そんなわけで休みの日には思い切りガッツリ食べる。「大盛り」どころか「特盛り」メニューのある店を探して食べに行く。
朝、昼、晩と、3回すべてデカ盛りを食べる。もちろん、別々の店だ。つまり、例えば朝はカフェでデカ盛りスパゲティを食べ、昼は食堂でデカ盛りカツ丼、夜はラーメン店でデカ盛りラーメンを食べるわけ。
これをやるようになって、勤務の日でも気持ちが落ち着くようになった。腹八分目までに抑えておいて「物足りないなあ」と思っても「次の休みにはまたデカデカ大作戦だ!」と考えると、運転に集中できるのだ。
ただ、トラック運転手は体力仕事ではあるけど、トラックの運転によるカロリー消費量は控えめなので、すっかり太ってしまったよ。幸せ太りというやつだよね。
困ったもんだ。