ランキング
2020年の交通事故ランキングは1位が東京で2位が愛知、3位が北海道だそうです。
人口が多い大都会、東京の1位は分かりやすいですが、2位の愛知、3位の北海道はどういうことなんでしょうね。
愛知は有名自動車メーカーがあるので、自動車大国ってことなんでしょうか。北海道は、面積が広く、道路が長いのでつい自動車もスピードを上げ過ぎてしまうと聞いたことがあります。
しかし、どうして交通事故はなくならいのでしょう。その年によって、月によって増減はあるようですが、ゼロにはなりません。交通事故が起きるとお金も時間も取られ、ヘタすると健康を損ね、最悪、命に関わります。そんな交通事故は、誰も望んでいないはずなのに、だから誰もが「なくなればいい」と思っているはずなのに、なぜかなくなりません。
交通事故を引き起こす原因となるものはさまざまです。1つの理由だけで起こるものではありません。そこが厄介でもあります。
交通事故の原因の中でも特に大きなものが「不注意」かもしれません。しかし、その「不注意」の原因がまたさまざまにあるので、話がややこしくなります。
不注意の原因
つまり、疲労でも不注意になりますし、健康状態の悪化でも不注意になりますし、その日の気分で不注意になることもあるでしょう。悩みを抱えていて不注意になってしまうこともあります。
こうした原因で不注意になってしまわないよう、トラック運転手のようなプロドライバーに日々の健康管理は欠かせません。疲労をためないような労働環境の整備も重要です。
ただ、例えば朝、妻とケンカしてむしゃくしゃしていたとか、子どもの進学のことで悩んでいたとか、健康管理や労働環境整備ではフォローできないことでも不注意にはなってしまいます。そこはハンドルを握るドライバー1人1人が、しっかり交通事故のリスクを意識して不注意を防ぐしかありません。
ただ、毎日のようにハンドルを握っていると「慣れ」が生じてしまいます。これまで事故を起こさなかったんだから、自分は特別なんだと勝手に思い込んでしまいます。
交通事故は1つの原因だけで起こるものではありません。ドライバーの不注意に、さらにもう1つの要因が加わることで、リスクはさらに高くなります。「これまで大丈夫だったから」ではなく「これまではたまたま大丈夫だったけど」、つまり「けど、今後は分からない」と考えなくてはいけないのです。