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トラックドライバー 体験談

夢のガッツリ飯

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願望を現実に

俺は長距離のトラック運転手の仕事をしている。長い拘束時間の間、そのほとんどをトラックの運転席で過ごす。
一度家を出ると、1週間くらいは戻らない。
なんて言うと、いかにも過酷な仕事のように思われるが、俺はそれほど過酷とも思っていない。と言うのも、俺の人生の唯一の楽しみは「食べること」で、これは休みの日だろうが、仕事をしていようが、毎日欠かすことはないからだ。
そうそう、それに車の運転も決して嫌いになれない楽しみの1つ。
俺はトラック運転手なので、責任を持って荷を確実に期日までに安全に運ぶ
同じくらいの重い責任を俺の胃袋に対して持っていて、毎日確実に胃袋に食べ物を入れる
トラック運転手は体力勝負の仕事なので、俺の体が欲するのはやはり揚げ物だ。
トンカツ定食、唐揚げ定食、カツ丼なんかが俺の得意技(?)だ。ミックスフライ定食なんて、俺に言わせりゃ、誰かが俺の好みを知って発明したとしか思えない。

自分のウンは自分の手でつかめ

そんな俺にとって、忘れようとしてもどうしても思い出せないトンカツ屋がある。
日ごろから他人の評価なんか当てにしない俺は、仕事先の遠方で食事するときも、ネットは一切見ない。頼るのは運と直感だ。
だから、もちろん外れのこともある。しかし、外れも積み重ねていけば、さらに勘が養われていく、ような気がする。第一、そういうムダがあるほうが、人生が豊かな気もする。
ムダと言えば、俺はオフの日は交通費をケチって自転車や徒歩で移動することがある。これを聞いた知人は「時間をお金に換算すると、とてももったいない。節約にならない」と言う。しかし、そんなことを思うのはお金に余裕があるからだ。俺が徒歩で行けるところを金を使って電車に乗り、時間を節約しても誰もお金をくれたりしない。俺の財布はふくらまない。所持金が減るのは現実に起きることだが。

トンカツのループ

それはそれとして、俺が感動したトンカツ屋は、とにかく肉が厚いのだ。厚いのに硬くなく、とてもジューシィで、まさに天にも昇る気持ちが味わえるトンカツだ。
いや、そんなトンカツを食べさせてくれる店は、それこそネットで探せばすぐ見つかるはずだが、その店のもうひとつすごかったのは、そのトンカツがおかわりできたことだ。それも無料でおかわりできた。
トンカツ屋でキャベツがおかわり自由ってのは聞いたことあるが、トンカツがおかわり自由なんてのは後にも先にもそこの店だけだった。
しかし、その後、どこをどう調べても見つからないし、誰に聞いてもそんな店は知らないという。
もしかしたら、夢の中に出てきたトンカツ屋なのだろうか。

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