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タクシー運転手 体験談

雇われない生き方

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古い時代は終わった

平成が終わり、昭和の時代はさらに遠のいた。
昭和の時代には、人はいかに大きな企業に就職し、そこで出世するかに尽力したと聞く。リーマンショックや東北の大震災を経て令和となった今、特に若い人は企業への就職とは別に、自ら起業するという道も大いに考えるようになった。
同時に今の時代は、政府は働き方改革とやらを進めている。労働者が働きやすいような環境改善だと政府は言うが、ようするに経営者にとって都合の良い改悪でしかない。
というわけで、ますます人は「労働者として働かされる仕事」ではなく、働き方を自分で決める道を模索する。その1つが起業だ。
ただ、自分で起業すると、自分が経営者になる。個人事業主になる。そして個人事業主の場合、健康保険、年金、雇用保険、労災保険が、企業の従業員と同じというわけではない。雇用保険、労災保険に加入できない場合もある。個人事業主と言ってもメリットだけではないのだ。

良いとこ取り

そんな中、会社の正社員として福利厚生の恩恵を受けながら、働き方は個人事業主に近い仕事がある。タクシードライバーだ。実際、タクシードライバーとして仕事している僕が言うのだから間違いない。
労災保険、雇用保険は従業員を1人でも雇用している事業所で、従業員が加入しなければいけないものだから、タクシー会社とて当然だ。
そうした福利厚生がしっかりありながら、仕事するときも、隣に口うるさい上司や口さがない同僚がいない。営業エリア内であれば、どこにお客さんを探しに行くかも自分で決める。情報を収集して人の流れを読み、タクシーを走らせてお客さんを拾えるポイントを見つけ、自分の工夫や努力で売り上げを伸ばしていく。すべては自分の力量にかかっている。それはまさに経営者だ。
会社に雇われた身でありながら、雇われない生き方の良いとこ取りをできるのがタクシードライバーなのかもしれない。

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