ドライバーのための転職情報コラム

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トラックドライバー 体験談

モテモテなトラックドライバー

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気配りの人

トラックドライバーの仕事は1人で行うのが基本だが、新人のころは先輩ドライバーの運転席の横に乗り、仕事を覚えることになる。これを横乗りと言う。まんまだ。
僕が付いたトラックドライバーは、当時35か36歳くらいの、そこそこ若い人だった。新人の僕が20代前半だったので、15年も前のことだ。
その先輩は、社内でも社外でも折り目正しく、誰に対してもきちんとあいさつを欠かさず、気配りができる人だった。
「俺たちトラックドライバーは、いつも自社の看板と、荷主の看板の2枚を背負っている」と言っていた。それだけ責任が重いのだと。
トラックを走らせても、おだやかでていねいな運転で、他の車や歩行者にもさりげなく道を譲った。
そんな人なので、行く先々にファンをつくった。

手本となる人

仕事は、いわゆるルート配送で、主にコンビニを回って商品を届けていた。もちろん、各店の担当者にも明るくあいさつし、テキパキと商品を降ろし、返品をトラックに積んでいった。
お店の担当者も、喜んでその作業を手伝ってくれた。バレンタインデーなんかには、各店の女性従業員からたくさんチョコをもらっていた。
それでも決しておごることなく、地道に仕事を続ける人だったので、株は上がりっぱなしだった。
やがて僕は1人立ちし、1人でコンビニを回ることになった。人気の高かった先輩ではなく、新人の僕が担当になり、どの店の人もガッカリして僕を迎えた、ということは一切なく、普通に迎えてくれた。
横乗りしていたときに先輩がしっかり、先方に僕を紹介し、なじませてくれていたおかげだ。
それから、先輩のおだやかな運転やていねいな対人対応は僕の手本となっている。

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