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トラックドライバー 体験談

消えたトンネル

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いつもの道

あれは5年前のことだ。
私は長距離のトラック運転手として、M県の工場まで製造部品を運ぶ仕事をしていた。工場は住宅街から離れたところにあり、山道を通る。
その途中には有料道路があり、いつもそこを通っていた。有料道路を通り切るのに40分ほどかかり、その間に2つのトンネルをくぐる。
工場に近いほうのトンネルは距離も長く、しかも古びていて、通るたびにいつも不気味に感じていた。そこを走るのは大体午後1時とか2時とか、真っ昼間だが、夜中だったらさぞ怖いだろうと思わせる雰囲気だった。
さて、その日もいつものようにその有料道路を走っていた。いつものところでトンネルに入った。だが、少しおかしい
この最初に通るトンネルは2つ目のトンネルより短いのだが、2つ目の長いトンネル同様、古びたものだったはずだ。

ボーッとしてたわけではないが

だが、その日通ったそのトンネルは、以前より新しくなっている印象を受けた。もちろん新品ということではないが、とにかく「古びた」感じがしなかった。
さらにおかしなことに、あるはずの2つ目のトンネルがなく、そのまま有料道路の出口に着いてしまったのだ。しかも、いつも40分はかかっていたはずのここまでの時間が、30分に短縮されていた。
私はまさに「キツネにつままれた」ような気分で、配送先の工場にたどり着いた。
工場の担当者に「〇〇道路って、リニューアル工事とかやったんですかね」と聞いてみたら、そんなことはないはずだという。
私は「ボーッと運転していた」と思われるのもなんなんで、それ以上のことは言わずに、来た道を戻ることにした。
しかし、帰りはちゃんとトンネルが2つあり、しかも時間も40分ほどかかった。トンネルはどちらも古びていた。
不思議なことがあるもんだ。

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