上がる定年
65歳定年制が定着してきた、のかな。
トラック業界は60歳定年の会社が多いと言うし、他の業界もちょっと前までは60歳定年だった。その前までは55歳が定年だった。令和の時代は70歳定年になるのだろうか。
それだけ歳を取っても働けというなんてひどい話、ととらえるのか、50代、60代なんてまだまだバリバリ現役だから働けるのはありがたいのかは、個人個人で違うだろう。ただ「60代でも働ける」という選択肢があるのは良いことだ。
何よりも安全運転が重要なプロドライバーは、集中力が低下するほど高齢になったら続けるべきではないが、健康ならば60代でも問題はないはず。
政府の対策は一向に役立たずで少子高齢化がどんどん進む中、労働者となる若者が減っていき、高齢者は増える一方の今の世の中、いろいろな業界が女性と高齢者の積極雇用に乗り出している。トラック業界もその1つだ。
国交省の取り組み
そんな中、国土交通省が「女性ドライバー等が運転しやすいトラックのあり方」を取りまとめた。「等」となっているが、ここに高齢者ドライバーのことも含んでいる。
昨年2018年3月に学識経験者、運送事業者、関係業界団体などによる「女性ドライバー等が運転しやすいトラックのあり方検討会」が設置され、女性および高齢者ドライバーが運転しやすいトラックのあり方について現場の要望も聞きながら検討を進めてきたという。
運転しやすい車両や架装の開発ポイントとして、シートの位置や運転席に上がる際のグリップのサイズ・位置、車両の周囲を確認するためのミラーの位置、荷の積み下ろしをしやすくするためのステップの設置などが盛り込まれた。
今後も定期的に意見交換を行い、運転しやすいトラックの普及を図るそうだ。
とにかくトラック運送事業は他の産業に比べても人手不足が深刻な状況だという。それなりの危機意識を持って取り組まないと「深刻な状況」からは抜け出せないだろう。