若い季節
長距離トラック運転手なら「トラック野郎」シリーズ、タクシー運転手なら「タクシードライバー」、番外編なら「トランスポーター」と、運転手を主人公としたいろいろな映画がある。
そんな中、多くの国民の生活に密着しているのにドラマの主人公にあまりならないのが、宅配便のドライバー。「ゴールデンスランバー」の主人公は元宅配ドライバーだったけど、“元”だし。
そのせいか、多くの国民が宅配便のドライバーについてイメージしにくいかもしれない。けど、ほかのドライバー稼業とは違う、ということは知ってほしい。
長距離トラック運転手やタクシー運転手は中高年でもできるけど、宅配ドライバーは何と言っても体力仕事なので、体力に自信のない中高年にはちょっとキツイ。1つ1つの荷物には軽いものもあるけど、個人宅への配達となると、荷物を持って各戸までこまごまと持っていかなければならない。宅配ドライバーをやっていると自然と腕に筋肉がつく、というのはあながちウソじゃない。
君にも出世ができる
長距離トラック運転手やタクシー運転手には出世はなく、横の人間関係の中に先輩後輩はあるけど、役職の上下はない。けど、宅配ドライバーは大手企業なら出世もある。たとえば、セールスドライバーとして経験を積んだ後、キャリアをアップさせて管理職になることもあり得る。
そのあたりが「1人で気まま」なところがメリットとも言われる長距離トラック運転手、タクシー運転手とは違うところ、かも。もちろん宅配ドライバーも運転中は1人だけど。
しかし、安全に運ぶことで社会に貢献するという仕事の根幹は、長距離トラック運転手もタクシー運転手も宅配ドライバーも同じ。宅配ドライバーが運ぶのも、誰かがある人に届けたい気持ちを込めた荷物であったりする。宅配ドライバーが届ける荷物が、受け取った人を笑顔にすることも多い。
まだ若く、社会に貢献したいし、きちんと稼ぎたいし、出世もしたいし、できれば好きな運転もしたい、という人は宅配ドライバーという職業を選ぶと正解かもしれない。
もちろん、就職先の会社選びも重要。ドライバー募集の会社を探すときは、ドライバー求人専門サイトを使ったほうが何かと有利ということも忘れずに。