何となく
そもそも人はどうやって職業を選ぶのだろう。
我が身を振り返ると、やはり「自分に合っているかどうか」を考えて職業を選んだ気がする。給与や休日の数などではない。それも大事だが、それを考えるのは職業を選ぶときではなく、会社を選ぶときだ。
だが「合っているかどうか」なんて、なってみないと分からない。となると、もう想像と空想と妄想しかない。何となく「合っているかも」と思える職業をいくつかピックアップし、その職業に就いた自分を思い描き「しっくりくるかどうか」を自分に問いてみる。「何か違う」と思ったら「合ってない」かもしれないし、「何となくしっくりくる」と思えたら「合っている」可能性は高い。
まあ、あくまでも可能性だ。「合っている」と思えた職業に就いてから「こんなはずじゃなかった」と嘆くことはよくあることだ。
タイミング
とにかく、そういうわけで僕はトラックドライバーになった。車が好きだったので、好きな「運転」でお金が入ってくる仕事をいろいろ考え、最終的にトラックドライバーを選んだ。
そう、いろいろ考えた。メリット、デメリットを挙げ、どちらが多いかを考え、トラックドライバーにはデメリットもあるけど、最終的にはメリットのほうが多いと思ったからトラックドライバーになった。
ちなみに、僕を採用してくれた会社の人事担当者の話によると、今はトラックドライバーのなり手が激減しているらしい。だから昔は、トラックドライバーが仕事に対して不満なんかがあると、会社側も「イヤなら辞めてもらって構わん」という態度だったのが、ここのところ「不満があるなら言ってくれ。こちらも何とか改善策を考える」ようになったのだとか。
つまり、今は求職者にとって有利な状況なのだろう。だから、タイミングも良かった。
就職先を考えるのに重要なのは、一番はタイミングかもしれない。