事故を起こしたい人はいない
交通事故は毎日のように起こっていますが、トラックによる事故は車体が大きい分、被害がどうしても大きくなってしまいます。
さらに、現代社会は物流が発達していて、その大部分をトラック輸送が担っています。そのため、当然道路を走る車両の中でもトラックの割合は多くなり、その分、トラックによる事故の割合も自然と多くなるわけです。そりゃ、走っている数が多いのですから、事故を起こしたり、事故に遭う確率も高くなります。
つまり、トラックによる交通事故は目立つ上に、割合としてどうしても多いのです。
しかし、トラック運転手に「事故を起こしたい」と思っている人はいません。事故を起こせば、弁償などの出費を迫られ、自分が負傷などをした場合は仕事や生活にも支障をきたし、ましてや自分でも相手でも人命に関わるようなことでもあれば、そこで大きく人生が変わってしまいます。それも多分、悪いほうに。
意識を集中
それなのに、交通事故がなくならないのが現実です。誰も望んでいないのに起こってしまうのです。
交通事故にはさまざまな要因があり、何か1つのことを気をつけただけで防止できないからではないかと思えます。
運転手が心身ともに万全であること、車両が万全の状態であることが基本中の基本です。近年は車両の安全機能の開発も進んでいます。これによってトラックの交通事故件数は減っているそうです。
しかし、安全機能はやはり運転手をサポートするためのものであり、完全に運転手に取って替わるものではありません。交通事故を起こさないために何よりも大切なのは、運転手の安全運転に対する意識です。
たまにしか車を運転しない、多くの人は、そのたまに運転するとき、安全運転に意識を集中させればいいだけですが、トラック運転手をはじめとした職業ドライバーは毎日のように長時間運転します。そのたびに長時間、安全運転に集中しなければいけません。
しかし、トラック運転手も人間ですから疲れもするし、感情に左右されることもあります。それは分かっています。
分かっちゃいても、だからと言って交通事故を起こしていい理由にはならないのです。