キッズタクシー
私は地方都市でキッズタクシーの運転手をしています。女性です。
主に、保護者の方に代わってお子さんの保育所への送迎を行っています。陣痛時の妊婦を産院にお送りすることもあります。私も出産・育児の経験者なので、妊婦の方の不安や状態も理解が早く、その点も安心していただけるようです。
昔から子ども好きなので、キッズタクシーの仕事は責任重大ながら楽しくもあります。
キッズタクシーは登録しての予約制です。ただ、地方都市なので、普通のタクシー業務でも、街中で乗客を見つける、いわゆる「流し」は基本的にしません。大体、駅やショッピングセンターのタクシー乗り場で乗客を待つ「付け待ち」か、呼び出しへの対応です。
「流し」は基本的にしませんが、予約や呼び出しでお客様を目的地まで運んだ後、田舎道を走っていて通行人に止められることもあります。まあ10年に一度くらいの珍しさですけど。
喜びとやりがい
付け待ちしていて、偶然、妊婦の方をお乗せすることもあります。ドライバーが女性ってことで、とても安心していただけます。この仕事をやってて良かったと思えます。
妊婦ではなくても、女性のお客様にはやはりホッとしていただけるようで、降り際に「女性の運転は安心できる」と言われたりします。中には、私の名前をメモし、それから名指しで呼んでくださるようになった方もいます。
また、地方都市だからなのか、男性のお客様もセクハラしてきたりするような人はいません。それどころかチップをくださった方もいます。
ただ、基本的には高齢なお客様が多いです。話好きな方も多くて、お客様との会話が本当に楽しいです。私もつい子育ての愚痴を話してしまい、年配の女性の方から慰めていただいたこともあります。
地方でのタクシーの仕事は、大都会ほどには収入も上がらず、大変だと覚悟していましたが、喜びややりがいが多く、タクシー運転手になってよかったと思っています。