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トラックドライバー 体験談

トラックドライバーへの畏れ

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世の中で一番怖いのは

何にせよ、親というのは子どもの人生、人格形成に大きな影響力を持つ。僕の親のような放任主義であってもだ。
僕の親は放任主義だったので、僕は自由な人間に育った。他人の思惑や他人の視線があまり気にならない。他人がどう思うかではなく、自分が楽しいかどうか、好きかどうかが大切。それを自分勝手と言うなら、そうなのかもしれない。
ホラー映画を見ていると、親はよく「この世の中で一番怖いのは人間」と言っていた。そりゃそうだ。ホラー映画に登場するような怪物、幽霊、妖怪は今ひとつ、実在しているのかどうか判然としないが、人間は実在する。誰かをだましたり、害をなす人間もいる。いるのかどうか分からない妖怪より、確実にいるのが分かっている人間が一番怖くて当たり前だ。

確実にいる

そんな僕は子どものころから、トラックドライバーが怖かった。
とは言え、何もトラックドライバーが乱暴者で、子どもの僕が脅されたり、トラックにひかれそうになったことがあったからではない。
実は僕の叔父さんがトラックドライバーだった。そして怖かった。
とは言え、何も叔父さんが乱暴者で、僕が脅されたり、暴力を振るわれたわけではない。
トラックはデカくて迫力があり、そのトラックを自在に操るので怖かったのだ。と言うのも、普段の叔父さんはとてもだらしがなく、僕の母にも叱られてばかりいた。
そんな叔父さんが仕事となると、大きくて迫力のあるトラックを乗り回すのだから、叔父さんは妖術魔術の持ち主なんじゃないかと思ったほどだ。得体の知れない怖さを感じていたのかもしれない。
そして叔父さんは妖怪や幽霊と違って、確実にいると分かっていたからな。

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