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トラックドライバー 体験談

トラックドライバーの真夜中の食事

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体力を回復

人にとって食事は大切だ。
いや、この言い方は傲慢だな。言い直そう。食事が大切な人にとって食事は大切だ。食事が大切な俺にしてみれば、食事が大切ではない人がいるということは驚きというか信じられないが、人それぞれだから仕方ない。
トラックドライバーにとっては、トラックドライバー以外の人以上に食事は大切だ。
というのも、まずトラックドライバーは体力仕事だからだ。体力仕事体力を消耗するので、体力を回復させるには体力を回復できる食事が必要。だから食事は大切だと言える。
しかも、トラックドライバーは渋滞などによって食事の時間がまちまちになりがちだ。簡単に言うと、トラックドライバーはいつ食事できるか分からない。

空前絶後の空腹

とにかくトラックドライバーは、食事できるときに食事をしておかないと、食事しないで何時間も過ごさなければいけなくなったりする。しかし、トラックドライバーは体力仕事なので、食事によって体力を回復させなければいけない。つまり、トラックドライバーが食事できないと体力を回復できず、トラックドライバーは動けなくなって荷が届け先にいつまで経っても届かなくなることになる。
だから食事は大切だ。俺は飲食店でも店員とは必要最低限の会話しかせず、ひたすら食事に集中するようにしているほど。
俺は長距離トラックのドライバーなので、食事のタイミングを逃すと、飲食店もコンビニもないような道を延々と走ることになって、空前絶後の空腹に苦しめられることになりかねない。
ただ、そんな俺が常連になっている飲食店がある。K県とN県の県境の山の中にある店なのだが、ある日、たまたま見つけた。

タイミング次第

その日、俺はことごとく食事のタイミングを逃し、空腹を抱えたままハンドルを握り続けていた。日はとっぷりと暮れ、この山の中ならもう朝まで食事にはありつけないと、なかば覚悟しかけたとき、遠くにほのかに灯りが見えてきた。近づくと、峠道にポツンと山小屋風の建物があり、窓から明かりが見えていた。近づくと、洋食屋らしい店だった。
深夜0時くらいだったが、駐車場にはたくさん車が停まっていて、店内は大勢のお客であふれていた。俺はステーキ2枚とたっぷりのポテトサラダを注文。これがこの世のものとも思えないほどのおいしさだった。
深夜営業していて美味でもあるこの店をすっかり気に入った俺は「また来よう」と心に決め、店を後にした。
ところが、それから1か月も経たないうちに行ってみると、山小屋風の建物はあったものの、もぅ何年も誰も使っていないような廃屋になっていた。狐につままれたような感じだった。
さらにそれから数か月後に行くと、最初に見つけたときのように深夜なのにすごい盛況で、ステーキはやはりおいしかった。
それから何度か行っているが、廃屋になっていたり、盛況だったりする。
やはりトラックドライバーにとって食事はタイミング次第なのだな、と思った。

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