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トラックドライバー 物流業界

巨人覚醒

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船長やパイロット

僕は大手の物流会社に勤務している。
大手なので、輸送手段はトラックだけではなく、航空機、船舶も含まれている。僕はトラック運転手だ。
会ったことはないが、同僚には船長や航海士、パイロットがいるというわけだ。
そんな大会社だが、経営トップの社長は決して「雲の上の存在」などではなく、気さくで親しみやすく、僕ら下っ端従業員とも気軽に話す。ま、どの会社でも社長のほうは気軽に従業員に話し掛けるが、従業員のほうはやはり社長に対して緊張してしまうものだ。だが、僕らの社長は従業員をムダに緊張させない人柄なのだ。
あれが「人徳」というやつなのかもしれない。時間を見つけては、僕らドライバーのたまり場に来て世間話をしていく。それも自慢話とかではなく、知らず知らずのうちに勉強になったりする、故事たとえ話が多い。しかも、そういう話をさらりとするので、嫌味な感じもない。

陸・海・空

そんな我が社にも、ここのところ人手不足の波が押し寄せてきている。物流会社は建設会社やメーカー同様、あまり若い人が就職したがらないようだ。
それで我が社も、他の企業と連携して「共同配送」とやらに取り組むことになった。「共同配送」とは、トラックやコンテナに複数企業の同じ届け先の荷物を一緒に積載して配送すること。大量の荷を少ないトラックなどで運ぶ方法だ。ただ、集荷や配送に複数の企業が関わるので、配送料金の設定も難しく、輸送のためのパレットやダンボールの規格や荷の管理システムも、複数の企業でそろえる必要がある。とにかく準備が大変だ。
ある日、いつものように社長は僕らドライバーのたまり場に来て、よもやま話に花を咲かせていた。そのとき、社長の携帯電話に連絡が入った。
電話を切ると、社長は「気さくなおじさん」から「デキる経営者」の表情に一変していた。そして僕らに向かって「正式に共同配送の準備に入ることが決まった。我が社も陸、海、空、その総力を結集してこれに対処する」と言い切った。
胸がキュンとした。

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