理想と現実
「トラックドライバーと結婚」と言っても、「トラックドライバーと結婚する」という話ではない。「トラックドライバーの話」と「結婚の話」をするということだ。
なぜ、そんなお題をわざわざ並べたのかと言うと、わざわざ並べたかったからわざわざ並べたのだ。
世の中に、トラックドライバーになりたいという人は多いと思う。仕事と言えば「トラックの運転」だし、それだけで歩合制によってたくさん稼げるし、仕事は基本的に1人でやるので気持ちが楽だし、いろいろおいしい仕事だ。
だが、実際にトラックドライバーになってみると、大変なことも多いことに気付く。今はネットショップの普及もあって仕事量が多いので大変だし、長時間トラックを運転していると肩がこったり、腰が痛くなるし。
いわゆる理想と現実というヤツに気付くわけだ。
高慢と偏見
結婚にもやはり理想と現実がある。だから、わざわざ並べてみたくなってわざわざ並べてみた。
結婚相手の条件に「収入」を挙げる人もいるが、そういうのを理想論というのではないだろうか。収入とはつまり金だ。トラックドライバーも含め、給料なんていつ減ったり、なくなったりするか分からないものを「条件」にしたって始まらないではないか。「いつまでも高額な給料をもらえる」というのは理想にしか過ぎない。
給料をもらっているのではなく、自ら会社を経営している実業家だの経営者なんてのは、さらに当てにならない。いつ事業が吹っ飛ぶか分からないからだ。
外見だって、年齢を重ねていけば変化する。
現実的に考えれば、その相手と一緒にいて楽しいかどうかとか、価値観が合うかどうかという考え、思いなどの内面のほうが重要だ。
結婚するときは、長く一緒にいることになるという「現実」を考えなければいけないだろう。