ドライバーのための転職情報コラム

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トラックドライバー 体験談

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の続き

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懇願されて

私は20代のときにトラックドライバーになり、以来、30年間続けている。もともと不器用な私は、一生涯コツコツと同じ仕事を続けていく気でいた。
しかし、縁があって30代でルート配送の職場から長距離仕事専門の会社に移り、長距離トラックにドライバーとなった。給料が増えたし、今まで行ったことのない地方へ行き、今まで見たことのない景色を見ながらハンドルを握るのは楽しく、「一生続けたい」と思った。
しかし、ここでとんだことをやらかしてしまった。結婚である。
長距離仕事は給料も良かったので、結婚生活にメリットをもたらすと思ったのだが、結婚相手が私以上の高給取りで、給料の金額はどうでもいいので、家を留守がちにしないでほしいと懇願してきた。

体力

それでけん引免許危険物取扱者資格も取得し、ガソリンなどのトレーラートラックのドライバーに転職した。もちろん、配送先は日帰りできる近場だ。
40歳も間近だったので、そろそろ手作業による荷の積み下ろしが不要な仕事もしたくなったからでもある。
こうしてトラックドライバーとしての30年が過ぎて行った。まさしく諸行無常。すべてのものは移り変わっていくと実感している。
今は50代となったが、トラックドライバーとしてはまだまだ働き盛りだ。最近は60代、70代でもトラックドライバーとして活躍している人がいる。
私もシニア世代ともなれば、さすがにガソリンのような危険物を扱う仕事は気持ち的にツラいと思うかもしれない。1つのことを一生続けるということへのこだわりもとうに消えた。
そのときには、また心地良いと思える仕事を探してみようと思う。

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